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Android、OS別世界スマートフォン出荷シェアで過去最高の88%に──Strategy Analytics調べ
7〜9月期の世界でのスマートフォン出荷台数は前年同期比6%増の3億7540万台で、その88%はAndroidだったという調査結果をStrategy Analyticsが発表した。AppleのiOSはシェアを2.5ポイント落とした。
米調査会社Strategy Analyticsが11月3日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月)の世界におけるスマートフォン出荷調査によると、OS別でAndroidのシェアが過去最高の88%になった。
総出荷台数は6%増の3億7540万台。インドや南アフリカなどの新興国市場での需要が成長を支えたという。
Androidのシェア増には、米AppleのiPhoneの、中国およびアフリカでの販売減速が貢献したとStrategy Analyticsは分析する。BlackBerryとMicrosoftのWindows Phoneは戦略変更でほぼ消えてしまい、一方、Tizenなどの新興OSは搭載端末が増えず、伸びていない。
ただ、Android端末は飽和状態で収益を上げられているメーカーは少なく、また、米Googleがオリジナル端末「Pixel」および「Pixel XL」を発売したことは、これまで協力してきたパートナーメーカーに対する攻撃になっており、これらはAndroidにとっての課題となっていると、Strategy Analyticsは指摘する。
順位 | OS | 2015年Q3出荷台数 | 2015年シェア(%) | 2016年Q3出荷台数 | 2016年シェア(%) | 成長率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Android | 298.9 | 84.1 | 328.6 | 87.5 | 10.3 |
2 | iOS | 48.0 | 13.6 | 45.5 | 12.1 | -5.2 |
3 | その他 | 8.2 | 2.3 | 1.3 | 0.3 | -84.1 |
合計 | 354.2 | 100.0 | 375.4 | 100.0 | 6.0 | |
(資料:Strateby Analytics) |
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