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無人自動運転車の公道テスト、ミシガン州が全米初認可
自動車産業都市、デトロイトを擁する米ミシガン州が、全米で初めて無人自動運転車の公道走行を許可する州法を成立させた。GoogleやAppleもミシガン州でなら人間のドライバーが乗車しない自動運転車のテストができる。
自動車産業で知られる都市、デトロイトを擁する米ミシガン州は12月9日(現地時間)、自動運転車に関する新たな4つの法案を成立させ、公道での無人自動運転車のテストを認可した。
リック・スナイダー州知事が同日、デトロイトの自動車殿堂博物館で4つの関連法案に署名した。
これにより、同州では車載の自動運転システムをドライバーと位置付け、人間のドライバーが乗車する必要のない、完全な自動運転での公道テスト走行を認めることになった。
自動運転の規制に関しては、GoogleやAppleが本拠を置くカリフォルニア州が先行していたが、カリフォルニア州の現行の規制では、自動運転車の公道テストでは人間のドライバーの乗車が義務付けられている。ミシガン州は、自動運転車実現のためのポリシーで全米をリードしているとアピールする。
米Recodeによると、FordやGMのような自動車メーカーだけでなく、Google、Uber、Appleなどの非自動車メーカーであっても、自動車メーカーと自動運転車の開発および製造で提携しているか、米国家道路交通安全局(NHTSA)の認可を受けていれば、同州での無人テストを実施できるという。
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