Google、検索とマップに「SOSアラート」 災害時に信頼できる情報を提示
近くで地震やテロなどの災害が発生した際、必要な情報がGoogle検索やGoogleマップに表示される「SOSアラート」サービスがスタートした。
米Googleは7月25日(現地時間)、災害発生時に「Google検索」と「Googleマップ」に緊急時情報を表示すサービス「SOSアラート」の提供開始を発表した。
災害に関連する情報を政府機関や信頼できる報道機関、NGOなどのWebサイトやSNS、Googleのサービスから収集し、信頼性の高いものを表示する。災害の種類やユーザーの現在地に応じて、表示する情報は変わる。
情報には、緊急通報用の電話番号やWebサイト、地図、便利な言い回しの翻訳、寄付に関する情報などが含まれる。
近くで大きな災害(自然災害でも人為的なものでも)が発生した際、関連するキーワードをGoogleで検索すると、災害発生を示すバナーと関連情報が表示される。
AndroidおよびiOSのGoogleアプリをインストールし、位置情報を有効にしているスマートフォンでは、ホーム画面にも通知が表示される。
災害発生地域以外にいる場合も検索結果でSOSアラートを確認できるが、例えば緊急通報用の電話番号ではなく、寄付を行えるWebサイトへのリンクが表示されるなど、表示される内容は異なる。
Googleマップの場合は、表示中の地域でSOSアラートが発生すると、地図上にアラートが表示され、これをタップすると関連情報が表示される。
Googleは2011年3月の東日本大震災の際に「パーソンファインダー」を提供したのをはじめ、「災害時ライフラインマップ」や「Google災害情報」などの災害対策支援サービスを提供している。
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