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Microsoft、Windowsコンソールのカラースキームを20年で初めて変更へ
「Windows 10」のプレビュー(ビルド16257)で、コンソール(コマンドプロンプトの画面)の色の値が初めて変更された。CRT用で暗い色が読みにくかったものが改善される。
米Microsoftは8月2日(現地時間)、Windows Insider ProgramのFast Ringユーザー向けに、「Windows 10」の「Build 16257」の配信を開始したと発表した。
前日発表した視線追跡ツール「Eye Control」の追加の他はあまり大きな機能追加はないが、Windowsコンソール(cmd.exe)のカラースキームを20年の歴史上で初めて変更した。
多くのユーザーがコンソールの文字色が読みづらいと変更をリクエストしてきたという。従来のカラースキームは、CRTディスプレイ向けに調整したものであり、当然現代のコントラストが強い液晶ディスプレイ向きではない。そのため、液晶ディスプレイでは青などの暗い色が特に読みづらかった。
例えば青をRGB値で示すと、従来は「0,0,255」で新色は「59,120,255」になる。全色の新旧RGB値は以下の通り。
ビルド16257の段階では、クリーンインストールしない限り新スキームは適用されない(ユーザーがカスタマイズした色設定を上書きしないようにするため)。将来的には色設定を損なわないようにするためのツールを提供する計画としている。
この他の新機能については公式ブログを参照されたい。
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