Samsung、約10万円の「Galaxy Note8」発表 「昨年の不幸は絶対に忘れない」
Samsung Electronicsが発火問題で回収した「Galaxy Note7」の後継モデル「Galaxy Note8」を発表した。米国では9月15日に発売する。価格は過去最高の929.99ドル(約10万円)からだ。
韓国Samsung Electronicsは8月23日(現地時間)、ニューヨークで開催したイベントで「Galaxy Note」シリーズの最新モデル「Galaxy Note8」を発表した。
日本での発売時期はまだ発表されていないが(日本語サイトもあるので、発売はされそうだ)、米国では同日から予約受付が始まり、出荷は9月15日からだ。米国での販売価格は、米BestBuyでは64GBのロック解除モデルが929.99ドル(約10万円)になっている。
発表イベントのオープニングで放映されたGalaxy Noteシリーズについての動画では、発火問題で回収した先代の「Galaxy Note7」もしっかり紹介された。「皆さんをがっかりさせたときも、皆さんはわれわれを見放さなかった。われわれを信じ続けてくれて感謝します」というメッセージが表示された。
動画の後登場したSamsung MobileのDJ・コー社長は、「もちろんわれわれは、昨年起きた不幸な事件を決して忘れない。だが同時に、われわれは数百万人ものNoteシリーズ支持者の皆さんがわれわれと共にいてくれたことも忘れない。皆さんの支持に深く感謝する」と語った。
米The Vergeなどイベントに参加した複数のメディアによると、SamsungはNote7のユーザーに対し、Note8を最高で425ドル値引きすると発表したという。米国以外でも同じディスカウントが実施されるかどうかは不明だ。Note7をまだ持っているユーザーはSamsungのWebサイトでNote8の予約時に値引きを申し込める。
Note8の主なスペックなどは別記事を参照されたい。
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