「Noteブランドは捨てない」とSamsung Mobile社長
「Galaxy Note7」の発火問題の原因と対策を発表したSamsungは、Noteブランドを維持し、「Galaxy Note 8」を発売する計画を明らかにした。また、例年2月のMWCで発表してきた「Galaxy S」シリーズの最新モデル「Galaxy S8」は、事故を繰り返さないために慎重に準備するため、2月には発表しないとしている。
「よりよく、より安全で、非常に革新的なNote 8を提供する」と韓国Samsung MobileのDJ・コー社長が語ったと、米CNETが1月23日(現地時間)、同氏へのインタビュー記事で報じた。
Samsungは1月23日、「Galaxy Note7」の発火問題の原因について会見を開き、原因はバッテリーの設計と製造工程にあったと説明した。
コー氏はインタビューで、「(事故の)調査の過程で、非常に多くのNoteシリーズに忠誠な顧客がいることが分かった」と語った。
同社は世界でGalaxy Note7のリコールを実施しており、23日の発表段階で世界で96%を回収したと発表した。充電不能にするアップデートまで実施しているにもかかわらず、4%がリコールに応じていない。
コー氏は、Galaxy Note 8の発売時期については明らかにしなかった。
Samsungは例年、「Galaxy S」シリーズの新製品を2月開催のMobile World Congress(MWC)で発表し、「Galaxy Note」シリーズの新製品を8月に発表してきた。
だが、米Rreutersによると、Galaxy Sの最新モデル「Galaxy S8」はMWCでは発表されないようだ。コー氏が23日、Note7の発火事故を繰り返さないために、S8は慎重に立ち上げると記者会見で語ったという。同氏は「今回の問題の教訓は、われわれの企業文化と製品販売プロセスに深い影響を与えた。Samsungは顧客の信頼を回復するために賢明に働く」とも語った。S8の具体的な発売予定については語らなかった。
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