Polaroidカメラ向けフィルム復活、新アナログカメラ「OneStep 2」発売へ
Polaroidのインスタントフィルム復活を目指して2008年に結成されたImpossible Projectが新生Polaroid Originalsとして旧モデル向けフィルムの発売と、新アナログカメラ「OneStep 2」の予約受付を開始した。
Polaroidブランドを買収した独Impossible Cameraは9月12日(現地時間)、会社名をPolaroid Originalsとし、新しいアナログカメラ「OneStep 2」の発売を発表した。同日はPolaroid創業80周年に当たる。
OneStep 2は、1977年発売のインスタントカメラ「OneStep」にインスパイアされたというアナログカメラ。オリジナルとの大きな違いは、バッテリーが入っている点。
そのため、フィルムは専用の「i-type Film」を使う。価格は119.99ユーロ(約1万6000円)。日本からも予約できる。出荷は10月16日の予定。i-typeフィルムにはカラーとモノクロがあり、カラーは8枚入りで15.99ユーロだ。
同社はまた、Polaroidの旧型カメラ向けのインスタントフィルムも発売した。「600」「SX-70」「Spectra」「8x10」向けのフィルムを販売する。
Polaroid Originalsは、Polaroidが2008年に生産終了したインスタントフィルムの復活を目指して立ち上げられたオランダのプロジェクト「THE IMPOSSIBLE PROJECT」をルーツに持つ。今年の5月にImpossibleのウィアチェスラフ・スモロコウスキ氏がPolaroidのブランドを買収し、Polaroid Originalsブランドでのフィルムの販売にこぎつけた。
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