ネスレ、ブルーボトルコーヒーを買収 独立子会社として運営へ
食品大手で「ネスカフェ」や「ネスプレッソ」を擁するNestleが、いわゆる米国の「サードウェーブコーヒー」の旗手、Blue Bottle Coffeeを買収した。Blue Bottleは独立子会社として存続する。
スイスの食品大手Nestleは9月14日(現地時間)、こだわりのコーヒーで知られる米コーヒーチェーン、Blue Bottle Coffeeの過半数株式を買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表していないが、米Reutersによると、買収した株式は68%で、約4億2500万ドルという。Blue Bottleは独立子会社として存続する。
Blue Bottleは2002年創業のカリフォルニア州オークランドに拠点を持つ非公開企業。ミュージシャンでコーヒーマニアのジェームス・フリーマン氏が焙煎したてのコーヒーを提供するカフェを目指して立ち上げた。日本でも東京に6店鋪(10月に三軒茶屋でも開店)を展開し、年末までに世界で55店になる見込みだ。
Crunchbaseによると、同社には米Twitterの共同創業者、エヴァン・ウィリアムズ氏や米Instagramのケビン・シストロムCEO、米Googleのベンチャー部門Google Ventures、ミュージシャンのボノなどが投資している。
Blue Bottleのフリーマン会長とブライアン・ミーハンCEOは公式ブログで、同社の幹部とチーム、方針は今後も変わらず、成長を続けると語った。「NestleはBlue Bottle Coffeeをより多くの人々に届けたいというわれわれの夢の実現を助けたいと言ってくれた」。
Nestleはインスタントコーヒー「ネスカフェ」を持つ他、手軽にエスプレッソを作れるカプセル式コーヒー「ネスプレッソ」も展開し、高級商品に注力している。
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