日本マクドナルドは1月12日、「プレミアムローストコーヒー(ホット)」の商品リニューアルを発表した。1月16日から全国の店舗で提供を開始する。価格はSサイズが100円(税込)、Mサイズが150円(同)。
同社は2008年にコーヒーメニューを一新し、プレミアムローストコーヒーと銘打って販売している。現在は年間で1店舗あたり平均3万7000杯を売り上げる。2012年以来のリニューアルとなった今回、これまで使用していたブラジル、コロンビアおよびグァテマラ産の3種類の豆に、エチオピア産モカを加えてブレンドした。これによって深い味わいになったという。コーヒーカップも刷新し、白色ベースのシンプルなデザインに変えた。
リニューアルの背景について、ナショナルマーケティング部の小室武史上席部長は「消費者の志向の変化」を挙げる。近年、セブン-イレブンをはじめとするコンビニエンスストアがコーヒー市場に本格参入したほか、米Blue Bottle Coffeなどのコーヒー専門店が相次いで日本に進出するなど、マーケット全体が活性化している。コーヒーの多様化が進み、消費者の選択肢が増える中、日本マクドナルドもさらなるアピールが必要だと考えた。
新たなプレミアムローストコーヒーは、2017年の事業テーマとして日本マクドナルドが打ち出した、あらゆる商品メニューのおいしさや質などに徹底的にこだわる「おいしさ向上宣言」の第1弾商品と位置付ける。同社の業績は回復しており、2016年通年の既存店売上高は前年比で20.0%増、客数は同9.1%増、客単価は同10.0%増となった。サラ・L・カサノバ社長兼CEOは「2016年は顧客を第一に考え、ブランドを取り戻す努力をした。今年はメニューを成長戦略の柱として、この回復を積み重ねていきたい」と意気込んだ。
リニューアルに合わせて期間限定キャンペーンを実施。1月16日から20日まで、午前7〜10時はすべての店舗でSサイズのプレミアムローストコーヒーを無料提供する。そのために同社は200万杯以上を準備するとしている。
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