検索
ニュース

Apple、売上高は過去最高の526億ドル 「iPhone 8 Plus」の初速はPlusとして過去最高

Appleの7〜9月期決算は、アナリスト予測を大きく上回る2桁台の増収増益。売上高は過去最高だった。すべての製品・サービスの売上高が増加した。iPhoneのモデル別内訳は公表されないが、クックCEOは「iPhone 8/8 Plusは最も人気のモデル」と語った。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 米Appleが11月2日(現地時間)に発表した第4四半期(7〜9月)決算は、売上高は前年同期比12%増の525億7900万ドル、純利益は19%増の107億1400万ドル(1株当たり2.07ドル)の増収増益だった。売上高は過去最高。売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は507億ドル、1株当たり純利益は1.87ドル)を大きく上回った。

 粗利益率は37.9%だった。前年同期は38.0%だった。メモリの価格高騰が影響したという。

 iPhoneの販売台数は前年同期比3%増の4667万7000台で、アナリスト予測の4600万台をわずかながら上回った。売上高は2%増の288億4600万ドル。最新モデル「iPhone 8/8 Plus」を発売したのは同四半期末の9月22日のことだ。

 apple 0
iPhoneの最新モデル

 iPadの販売台数は11%増の1032万6000台、売上高は14%増の48億3100万ドルだった。6月に発売した10.5インチの新型「iPad Pro」が貢献した。特に中国とインドで売れたという。

 Macの販売台数は10%増の538万6000台で売上高は25%増の71億7000万ドルで、四半期売り上げとして過去最高だった。「MacBook Pro」が好調だった。教育分野で2桁台の伸びだったという。

 iTunes StoreやApple Music、Apple Pay、Apple Careなどのサービスの売り上げは34%増の85億100万ドルで、前期に続いて四半期売り上げとして過去最高を更新した。

 Apple Watch、iPod、Apple TV、Beats Electronicsなどのその他のハードウェア製品の売り上げは36%増の32億3100万ドルだった。Apple Watchの出荷台数は前年同期比50%増だった(具体的な台数は非公開)。

 apple 1
製品別売上高

 地域別では、前期マイナスだった中国も含めて、日本以外の地域で増加した。米国での売上高は過去最高だった。中国ではMacの売り上げが過去最高だった。日本だけが10%減だった。

 apple 2
地域別売上高

 2018年第1四半期の予測については、売上高は840億〜870億ドル、粗利益率は38〜38.5%としている。

 業績発表後の電話会見でティム・クックCEOはiPhone 8/8 Plusについて「現在iPhoneの中で最も人気のモデルだ」と語った。

 iPhone 8とiPhone 8 Plusのどちらが売れているかという質問には、iPhoneの内訳についてはコメントしないことにしているが、iPhone 8 PlusはPlusモデルとしては過去最高のスタートを切ったと語った。

 11月3日に発売の「iPhone X」の予約状況についての質問に対してはクック氏は「世界で非常に好調だ」とのみ答えた。「シドニーのApple Storeに数百人が並んでいると聞いた」という。

 「iPhone X」の品薄は需要が予測を超えたのか、供給不足のせいなのかという質問には、「正直言ってわれわれは分かっていない。われわれの強気な四半期予測を見てもらいたい」と語った。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る