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「Google Chrome 63」安定版公開 サイトごとの自動ミュートは見送り
デスクトップ向けWebブラウザ「Chrome 63」の安定版が公開され、危険度最高の1件を含む37件のセキュリティ問題が修正された。Webサイトごとにミュート設定する機能は今回は追加されなかった。
米Googleは12月6日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome 63」の安定版(63.0.3239.84)をWindows、Mac、Linux向けにリリースしたと発表した(Android向けは前日にリリース済み)。向う数週間かけてローリングアウトしていく。
このアップデートで追加すると予告されていたWebサイトごとの音声自動再生ミュート機能は見送られたようだ。
一般ユーザーに直接関係のある目立った新機能の追加はないが、開発者向けには「Device Memory API」の追加や「V8 JavaScript」のバージョンが6.3にアップデートなどがある。
セキュリティ関連では、深刻度が5段階で最高の「Critical」1件、「High」6件を含む37件の脆弱性が修正された。Criticalは、トランスポートレイヤーネットワークプロトコル「QUIC」での領域外メモリへの書き出しの脆弱性(CVE-2017-15407)報告社には1万500ドルの賞金が贈られる。
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