Tumblr、アダルトコンテンツを完全排除へ 12月17日に新ポリシー施行
AppleのApp Storeからアプリを削除されたソーシャルブログサービスTumblrが、既存のアダルトコンテンツを排除し、新たな投稿を禁止する新ポリシーを施行する。
米Verizon傘下のソーシャルブログサービスTumblrは12月3日(現地時間)、児童ポルノを含むアダルトコンテンツの投稿を禁止すると発表した。新しいコミュニティガイドラインを12月17日に施行する。
既に掲載されている投稿も17日から非公開になる。投稿者には17日までに通知し、反論を受け付ける。既存の対象コンテンツはエクスポートできるようになる見込み。
Tumblrの創業者で前CEOのデビッド・カープ氏は在職中、アダルトコンテンツを取り締まりたくないとしていたが、Verizon傘下になってから問題あると判断したコンテンツの削除が厳しくなってきていた。
ジェフ・ドノフォリオCEOは公式ブログで、「今回のポリシー変更は、Tumblrがクリエティブな表現および自己発見を可能にし、さらにコミュニティの深い感覚を研ぎ澄ますために、Tumblrをより安全なプラットフォームにするための努力の一環」であり、検討の結果「成人向けコンテンツがない方が、多くの人々がより安心して快適に自己表現ができることを確認」したと説明している。
新ポリシーの施行に当たっては、コンテンツが削除対象かどうかの判断をAIと人間の両方で行う。そのために人間のモデレーターを増員し、外部団体のNational Center for Missing and Exploited ChildrenとInternet Watch Foundationとも提携した。
今回の発表は、iOSアプリが米AppleのApp Storeから削除された後のことだ。同社は11月19日、原因は子供に対する性的虐待コンテンツがチェックをすり抜けてしまったことにあったと説明した。
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