Microsoft決算、クラウド部門の売り上げがWindows部門超え ゲーム部門以外は増収増益
Microsoftの4〜6月期決算は、Azureが好調で2桁台の増収増益。Azureを扱う部門の売り上げが、初めてWindows部門を超えた。Xboxのハードウェアが不調なゲーム部門以外はすべて増収増益だった。
米Microsoftが7月18日(現地時間)に発表した第4四半期(4〜6月期)の決算は、売上高は12%増の337億ドル、純利益は49%増の131億8700万ドル(1株当たり1ドル71セント)だった。非GAAPベースの1株当たり純利益は1ドル37セント。「Azure」の売上高が前期よりは勢いが落ち着いたものの、64%増と好調だった。
売上高、非GAAPベースの1株当たりの純利益ともにアナリスト予測(売上高は327億7000万ドル、1株当たり純利益は1ドル21セント)を上回った。
サーバやAzureを扱うIntelligent Cloud部門が今期も好調で、部門全体の売上高は19%増の113億9000万ドルだった。
同部門の売上高が初めて、他の2つの部門の売上高を超えた。
Azure Computeの売上高は64%増、その他のサーバ製品の売上高は5%増。「エンタープライズ モビリティ スイート(EMS)のインストールベースは41%増。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は14%増の110億5000万ドルだった。企業向けOffice 365の売上高が23%増、LinkedInの売上高が25%増とそれぞれ好調だった。コンシューマー向けOffice 365のMAUは前期より60万人増の3480万人。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は4%増の112億8000万ドルだった。Surfaceの売上高は14%増だった。Xboxのハードウェアの売上高が58%減と不調で、ソフトウェアとサービスも3%減、ゲームの売り上げ全体は10%減だった。
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