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 人気の入門向け一眼レフデジカメだが、本体セットだけ購入すれば十分使用できるというわけではない。デジカメはパソコンと連携させることによってより応用範囲が広がるので、ちょっとしたツールやソフトを追加することで使い勝手が向上する。ここではそのようなグッズをいくつか紹介しよう。

価格か信頼度か……そこが問題だ

 まず最低限必要なのはメモリカード。コンパクトカメラの場合はオマケ程度の低容量メモリカードが付属するケースが多いが、デジ一眼の場合はメモリカードが添付されないのが普通だ。現在のデジ一眼ラインナップではCF(Compact Flash)を使うのが主流だが、CFスロットとXdピクチャーカード(富士写真フイルムのFinePix S3Pro)やSDメモリ(コニカミノルタのα-7 Digital)が使えるもの、SDメモリのみ(ペンタックスのiST DS)という製品もあるので、あらかじめ確認しておくのがよいだろう。

 デジ一眼でCFの採用率が大きいのは、他のメディアよりも大容量の製品があるためで、純然たるCFカードならば8Gバイトまで市販されているが、4Gバイト以上は少々非現実的な価格となっている。一方CFの派生製品としてHDDを使用した製品もあり、こちらは大容量が手ごろな価格で利用できる反面、耐衝撃性がCFよりも劣る。取り外しなどは出先ではせず、屋内で行うのがよいだろう。

 デジ一眼の場合、画素数も多いだけでなく画質のよさが魅力となるので画像ファイルサイズは大きめだ(一枚3Mバイト程度を覚悟するとよい)。最低でも256Mバイト、できれば1GバイトやHDDタイプで大量撮影に対応したい。SDメモリはコンパクトデジカメでもよく使われている規格だ。現在1Gバイトまでの製品が登場している。

 さらなる画質を追求するならばRAW記録がデジ一眼には用意されている。RAWとは撮影したデータをほぼそのまま記録するモードで、通常のデジタルカメラで使われているJPEG記録と違い、圧縮によるデータの劣化がない。もちろん記録ファイルサイズはさらに大きくなるが、現像ソフトと呼ばれるソフトでパラメーターを変化させ意図した作品に仕上げることができる。RAWを使うならば1Gバイト以上のメモリカードが欲しくなるだろう。

 価格はメーカーブランドと速度である程度決まる。速度に関してはなるべく高速タイプを使ったほうがよい。一般に「○○倍速」として販売されている製品はCD-ROMドライブの「○○倍速」と同じ意味を持っていると考えてよいが、メーカーによって最低保証速度と最高速度の差があり、比較はできないため目安と思ったほうがよい。例えば本特集で紹介するレキサーメディアであれば、最低保障速度表示となっており、また誤って消去した画像の復旧ソフトなども添付されている。

 SDメモリは元々2Mバイト/秒の規格で登場したが、現在は10Mバイト/秒のHi-Speed規格が主流となっている。ただし、これも6Mバイト/秒でHi-Speedと称している製品がある。また、最近20Mバイト/秒のPro Hi-Speed規格が登場しているが、現在この規格にフル対応したデジカメはない。


おすすめの製品

 通常のPCカードアダプタは16bitバスのものであるのに対し、飛鳥の「CF32A」はCardBusを使用する。CardBusはデスクトップパソコンで使われているPCIバスのノートパソコン版とも言える規格でPCI同様132Mバイト/秒のバス速度を持ち、CPUに負担をかけずに転送を行うバスマスタ転送モードを持っているのが特徴だ。

 デジタル一眼レフが人気だが、必須のオプション製品としてメモリカードがある。記録が遅くてシャッターチャンスを逃したり、万が一にも記録ミスが起きたり、というのでは使いものにならない。逃せない一瞬の撮影を行うためには信頼性が高く、かつ高速なメモリカードが欲しい。中でも人気の製品が世界中のプロにも愛用されているレキサーのメモリカードだ。