「Surface Pro 4」発表――Skylake搭載で30%高速化、12.3型で薄型・軽量化、指紋センサーなど【詳報】
Microsoftが、タブレットPCの新モデル「Surface Pro 4」を発表した。12.3型ディスプレイを採用し本体は薄型化、最新の第6世代インテルCoreプロセッサー(Skylake)を搭載する。
Microsoftは10月6日(米東海岸時間:EDT)、Windows 10を搭載する新型タブレット「Surface Pro 4」を発表した。本日からプレオーダーを開始し、発売日は10月26日、価格は899米ドルから。
ディスプレイはアスペクト比3:2の12.3型2763×1824ピクセル(267ppi)で、10点マルチタッチに対応する。本体サイズは、292.10(幅)×201.42(奥行き)×8.45(高さ)ミリ、重量はi5/i7モデルが786グラム、Core Mモデルが766グラムとなる。Surface Pro 3の厚さ9.1ミリ、重さ798グラムから0.7ミリ薄く、12グラム(Core Mモデルは32グラム)軽くなった。サイズはほぼ同一だ。
CPUは最新の第6世代Coreプロセッサ(Skylake)を搭載する。スペックのラインアップはCPUがCore M/i5/i7、メモリは4/8/16Gバイト、ストレージが128/256/512Gバイトと1Tバイトを用意する。価格は最小構成の128Gバイト/Core M3/4Gバイトメモリで899米ドル、最大構成の1Tバイト/Core i7/16Gバイトメモリで2699米ドルとなる。バッテリー駆動時間はビデオ再生で9時間。
グラフィックスはCore MモデルがIntel HD graphics 515、i5モデルがIntel HD graphics 520、i7モデルがIntel Iris graphicsを搭載する。
本体にはフルサイズのUSB 3.0ポート、Micro SDカードスロット、ヘッドフォン出力端子、Mini DisplayPort、Cover port、充電用のSurface Connect、Dolby Audio対応スピーカー、そして光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、地磁気センサーを備える。
フロントカメラは有効500万画素、リアカメラはオートフォーカス対応で1080pのHDビデオ撮影が可能な有効800万画素カメラを搭載する。ワイヤレス機能は無線LANがIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetoothは4.0となる。
「Surface Pro 4 Type Cover」は指紋センサー搭載モデルも
Surface Pro 4向けにType Coverも「Surface Pro 4 Type Cover」として新しくなった。隣接する各キーに隙間があるアイソレーションキーボードとなり、5点タッチ対応のタッチパッドはSurface Pro 3のType Coverと比べて40%大きくなった。本体サイズは295(幅)×217(奥行き)×4.65(高さ)ミリ、重量は285グラムだ。カラーバリエーションはBright blue、Black、Blue、Red、Tealの計5色。
さらに、本体サイズや重さはそのままに、指紋センサーをタッチパッドの右側に配置した「Surface Pro 4 Type Cover with Fingerprint ID」も登場する。カラーはBlackのみ。
「Surface Pen」は筆圧検知が1024段階に向上、ペン先を交換して書き味も変更可能に
Surface Pro 4に同梱される「Surface Pen」も新しくなった。スペックは1024段階の筆圧検知に対応。消しゴムとしても機能するペン頭部のボタンを長押しすることで、音声アシスタント機能の「Cortana」を呼び出せる。ペンはBluetoothで接続し、電池で駆動する。カラーバリエーションはSilver、Gold、Red、Blue、Blackの計5色だが、地域により展開するカラーは異なる。Surface Pro 3、Surface 3、Surface Bookでも利用可能だ。
また、ペン先を交換することで書き味を変化させることができるアクセサリ「Surface Pen Tip Kit」も用意される。
コンパクトなドッキングステーション「Surface Dock」
DiplayPort×2、USB 3.0×4、イーサネットポート、オーディオ出力を備える新しいDockも登場。Surface Pro 4およびSurface Pro 3で利用できる。接続は充電用のSurface Connectを利用する。
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