ダイバーシティ東京プラザにあるバンダイナムコエンターテインメントのVRエンターテインメント研究施設「VR ZONE Project i Can」(10月10日までの期間限定)に、ガンダムのVRアクティビティ「ダイバ強襲」が追加された。翌日の公開に先駆けて8月25日に開催されたメディア向け体験会の様子を紹介したい。
“ガンダムの手のひら”で迫力ある戦闘を体感
ガンダムVRと聞くと、コックピットに乗ってパイロット体験ができると思う人が多いだろうが、「ダイバ強襲」は「ガンダムの手のひらでモビルスーツ同士のバトルを目の当たりにする」という一風変わった視点になっている。
専用体感マシンの上でヘッドマウントディスプレイを身につけると、お台場にそびえ立つ実物大のガンダム立像が目の前に現れる。すると、ヘッドフォンから鳴り響く爆発音と、床から伝わる強烈な地響きに気付く。
突然、こちらに攻撃を仕掛けるザクが後方から出現。どうしたものかと慌てていると、ガンダムに搭乗するアムロ・レイが手のひらに乗るよう促してくる。その後もザクの攻撃に耐えながらひたすらガンダムの指にしがみつくのだが、巨大なモビルスーツ同士の迫力あるバトルを間近で体験する感覚は、従来のガンダム関連のゲームでは味わうことのできないものだった。
ザクの攻撃をビームサーベルで受け止める際は、筐体(きょうたい)の近くにあるヒーターから熱を放つなど、リアリティーも十分。床の振動は、「爆発音などで思い通りの音を出すためのトランスデューサーと、強烈な縦揺れを表現するための偏心モーターの2種を使っている」(バンダイナムコエンターテインメントAM事業部 企画開発1部 プロデュース1課 マネージャー田宮幸春さん)という。
なぜ、コックピットに乗らないのか
「ガンダムの手のひらに乗る」という発想はどこから生まれたのか。田宮さんは、「すでにゲームセンターにコックピット体験ができる『機動戦士ガンダム戦場の絆』があるので、同じものを作っても仕方がないということで、じゃあガンダムの手のひらに乗せようというアイデアが挙がってきたんです。5月に企画がスタートして、3カ月半という短期間で完成させました」と話す。
ガンダムVRの要望は社内外からあったらしく、ガンダムファンにとっては待望のコンテンツといえるだろう。VR ZONE Project i Canは完全予約制で、ガンダムVRの体験は抽選の場合がある。
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