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北海道初のLNG火力1号機に着工、2028年までに3基で170万kWを発電電力供給サービス(2/2 ページ)

北海道電力は、北海道初の天然ガスによる火力発電所となる石狩湾新港発電所において、1号機の建設に着工した。2014年8月から土地造成工事などの準備工事を進めてきたが、いよいよ発電所本体の建設に取り掛かる。

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3号機の営業運転は2028年に

 石狩湾新港発電所計画では、出力56.94万kW(キロワット)の発電所を1号機から3号機まで3基建設し、全体の出力は170.82万kWとなる予定だ。今回着工した1号機に対し2号機の着工は2018年4月を、3号機は2024年4月を予定している。営業運転開始については、2号機は2021年12月、3号機は2028年12月を予定している(図3)(図4)。

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図3 石狩湾新港発電所の建設計画(クリックで拡大)出典:北海道電力

※)ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機など

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図4 主要設備の配置計画(クリックで拡大)出典:北海道電力

 ガスの供給を行う、北海道ガスの石狩LNG基地は、石狩湾新港発電所と隣接しているものの、水路をまたがるために水路の地下を通るガス導管の敷設を1号機の建設と併せて行う(図4)。

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図4 石狩湾新港発電所と石狩LNG基地のガス導管ルート 出典:北海道電力

求められる老朽化対策

 同1号機が運転を開始する予定の2019年までに、運転年数が40年を超える同社(グループ会社を含む)の火力発電設備(10万kW以上)は13機中6機と、約半分程度になる。今後、経年劣化が進んで設備トラブルの増加が懸念されることから、中長期的に代替電源の確保などの対応が必要となっている。

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