ニュース
たった20億パラメータでGPT-3.5超え Google、オープンなAIモデル「Gemma 2 2B」日本語版を公開
Google日本法人は、大規模言語モデル(LLM)「Gemma 2 2B」の日本語版を公開した。
Google日本法人は10月3日、大規模言語モデル(LLM)「Gemma 2 2B」の日本語版を公開した。Gemma 2 2Bは、米GoogleのLLM「Gemini」と同じ技術を活用した軽量版LLM「Gemma」シリーズの最新版。今回公開したのは、Gemma 2 2Bを日本語でファインチューニングしたモデルで、利用規約の下、モデルの変更や配布などもできるとしている。
日本語版Gemma 2 2Bは、20億パラメータという小型モデルでありながら、Googleの社内評価において、米OpenAIの開発したLLM「GPT-3.5」を上回る日本語能力と説明。モバイル端末における高速でスムーズな処理や、日英両言語の品質を維持しているという。
このモデルの公開に併せ、モデルを英語以外の言語でファインチューニングする際のガイドも公開。 Gemmaを多言語に適応させるための実践的な例を紹介するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Google、オープンな生成AIモデル「Gemma 2」リリース 270億パラメータモデル追加
Googleは2月に発表した生成AIモデル「Gemma」の次世代「Gemma 2」をリリースした。9Bと27Bの2サイズで、9Bの性能はMetaの「Llama 3」の8Bを上回るとしている。 - Google、オープンな生成AIモデル「Gemma」公開 商用利用OK、Geminiと同じ技術の軽量LLM
米Googleは、大規模言語モデル(LLM)「Gemma」を公開した。同社が開発するLLM「Gemini」に使ったのと同じ技術を活用して開発した軽量版LLMで、同社は「オープンなAIモデル」として位置付けている。商用利用も可能としている。 - Google、AIの“幻覚”に対処する「DataGemma」をオープンモデルでリリース
Googleは、LLMが不正確な回答をするいわゆる“幻覚”を軽減するためのAIモデル「DataGemma」をオープンモデルでリリースした。「Data Commons」のデータとRIGとRAGの2つのアプローチでLLMの推論を強化する。 - Google、会話できるAI「Gemini Live」の無料提供を開始(英語のみ)
Googleの会話できるAI「Gemini Live」が、「Gemini Advanced」に加入していなくても無料で利用できるようになった。Android端末の言語設定を英語にすれば、日本でも英語で会話できる。 - Google、「Gemini」の画像生成機能を「Imagen 3」に 人物描画も“間もなく”
Googleは、「Gemini」の画像生成機能に最新モデル「Imagen 3」を導入すると発表した。無料ユーザーも利用可能だ。また、有料ユーザー向けに間もなく人物描画機能を再開するとしている。