NECがHPC(高性能コンピューティング)技術のイベント「NEC HPC Forum」を開催。同社がスペインのOpenchipと共同で開発を進めている次世代ベクトル処理ユニットについて紹介した。
急速に進化するAI技術との融合により変わりつつあるスーパーコンピュータの現在地を、大学などの公的機関を中心とした最先端のシステムから探る本連載。第8回は、JAMSTECで「地球シミュレータ」のシステム構築や運用を担当している上原均氏と、生成AI活用を含めデータサイエンスの研究を担当している松岡大祐氏に話を聞いた。
米NVIDIAは11月26日(日本時間)、「Googleの成功に喜んでいます」というメッセージをX(旧Twitter)に投稿した。GoogleのTPUに比べてNVIDIAのGPUの優位性を市場に伝えたいものとみられる。
「AIバブルは本当に続くのか」という不安は、むしろ強まっているように見える。もしバブルが弾けるとしたら、どんな形をとるのか。2026年以降に実際に直面し得る「3つの壁」を、AI・データセンターを巡る海外メディアの報道やテック各社の財務状況などに基づいて整理してみたい。
監査のお断り、相次ぐ──データセンター事業を手掛けるピクセルカンパニーズを巡り、そんな事態が起こっている。同社は11月14日、2025年12月期第3四半期決算(25年1月1日〜9月30日)の公表を延期するとも発表していた。
行政・法人向け生成AIプラットフォーム「GaiXer」を手掛けるFIXERが、レノボ・ジャパンのAIワークステーションとGaixerをセットで提供するプランを発表した。クラウドに接続せず生成AIを活用したい自治体や医療機関などの導入を見込む。2026年1月に提供を始める予定。
EdgeTech+ 2025:東芝情報システムは、「EdgeTech+ 2025」において、組み込み機器向け量子インスパイアード技術の参考展示を行った。
AIニュースピックアップ:AnthropicはMicrosoftおよびNVIDIAとの新たな提携を発表した。計算資源を確保して研究開発を促進するとともに、Microsoft FoundryにおいてClaudeの提供を開始する。
Microsoft、NVIDIA、Anthropicは、戦略的提携を発表した。Anthropicへの合計150億ドルの投資が含まれる。Anthropicは「Claude」をAzure上でスケールさせ、300億ドル分のAzure利用を確約。ナデラCEOは「お互いの顧客になる」とし、ゼロサム競争からの脱却を訴えた。
Anthropicは、500億ドル(約7.7兆円)を投じてテキサス州とニューヨーク州にAIデータセンターを建設すると発表した。Fluidstackと協業し、2026年に稼働の予定。急増する「Claude」需要対応、フロンティア研究基盤整備、米国内雇用創出が目的としている。
Microsoftは、米アトランタで「AIスーパーファクトリー」の運用を開始したと発表した。大規模データセター「Fairwater」の第2拠点で、ウィスコンシン拠点と「AI WAN」で直結する。NVIDIA GB200を採用し、AIモデル学習を数カ月から数週間に短縮することを目指す。
Metaは、1600言語以上に対応する自動音声認識「Omnilingual ASR」を発表し、GitHubで公開した。大規模SSLとLLM-ASRアプローチを採用し、リソースの少ない言語もサポート。ゼロショット学習で新言語にも拡張可能としている。
OpenAIとAWSが複数年の戦略的提携を発表した。7年間で380億ドル規模。OpenAIはAWSのインフラ(EC2 UltraServers、NVIDIA GPU)を利用してAIワークロードを拡張する。AWSは2026年末までに50万個超のチップ規模のインフラを展開する。
AIとの融合で進化するスパコンの現在地(7):急速に進化するAI技術との融合により変わりつつあるスーパーコンピュータの現在地を、大学などの公的機関を中心とした最先端のシステムから探る本連載。第7回は、2002年に初代システムが稼働を開始したJAMSTECの「地球シミュレータ」を取り上げる。
米OpenAIは、米Broadcomと協力し、独自のAIアクセラレータとネットワークシステムを開発すると発表した。
Intelは、次世代プロセッサ「Panther Lake」を発表した。同社の18Aプロセスで製造される初のチップで、AI PC向けに位置づけられる。2025年中に本格生産を開始し、年末に最初の製品を投入する予定だ。
製造ITニュース:NTTドコモビジネスは2025年度事業戦略発表会を開催。AI中心のICTプラットフォームを成長の柱と位置付け、AI、IoT、デジタルBPO、地域/中小DXの重点4領域で2027年度に合計売上高5000億円超を目指す方針を示した。
富士通と米NVIDIAが、AIエージェント向けコンピューティング基盤の共同開発などに向け協業すると発表した。「AIエージェントやAIモデルが自律的に進化するAIインフラストラクチャ」をうたう基盤の共同開発を進める他、それを支えるコンピューティング基盤の整備にも取り組む。同日の発表会には富士通の時田隆仁社長に加え、米NVIDIAのジェンスン・フアンCEOも登壇した。
東京工科大学は、同大学に導入したAIスーパーコンピュータ「青嵐」を公開した。米NVIDIAの最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」を採用しており、世界のスパコンランキング「TOP500」に入る性能を見込む。
ソフトバンクと理化学研究所は、ソフトバンクのAI計算基盤と理研の量子コンピュータの相互接続を10月に開始すると発表した。
ソフトバンクは、AIモデルの開発や事業化を目指すスタートアップ企業を支援するプログラム「AI Foundation for Startups」の提供を10月1日に始める。
OpenAIのサム・アルトマンCEOが、NVIDIAによる1000億ドル投資発表の翌日、AIインフラを毎週1GW生産する工場建設の構想をブログで公開した。AIへのアクセスは将来の基本的人権になるとし、10GWの計算能力で多様な課題解決を目指す壮大なビジョンを示した。
NVIDIAとOpenAIが戦略的提携を発表した。NVIDIAはOpenAIに最大1000億ドル(約11兆円)を投資し、OpenAIは少なくとも10GW相当のNVIDIA製システムを導入する。最初のシステムは2026年後半に稼働予定。
組み込み開発ニュース:NVIDIAとIntelは、NVIDIAがIntelに50億米ドル(約7400億円)を出資するとともに、データセンターとPCの両分野で協業すると発表した。
「フェッチャーボット」による毎分3万9000超のリアルタイムリクエストは、帯域幅やサーバーを圧迫し、「悪意がなくてもDDoS攻撃と同様の影響を与える事態」だという。
スマートフォンゲームなどを手掛けるKLabは、高性能GPUの計算能力を外部に貸し出す「GPU AIクラウド事業」に参入すると発表した。
不動産業界向けのAIサービスを手掛けるトグルホールディングス(東京都港区)が、同社の全エンジニアに、“個人用AIスーパーコンピュータ”をうたう米NVIDIAのデスクトップPC「DGX Spark」を配布すると発表した。オープンな大規模言語モデル(LLM)のチューニングなどを効率化する他、AIの利用に掛かるAPI料金の最適化などを見込む。
人工知能ニュース:スーパーコンピュータ「富岳」の次世代となる新たなフラグシップシステム「富岳NEXT」の開発体制が発表された。理研を開発主体に、全体システムと計算ノード、CPUの基本設計を富士通が担当する一方で、GPU基盤の設計を米国のNVIDIAが主導するなど「Made with Japan」の国際連携で開発を推進する。
理化学研究所は、スーパーコンピュータ「富岳」の後継機「富岳NEXT」の開発に、米NVIDIAが参加すると発表した。NVIDIAはGPU基盤に関する設計を担う。これにより、高いAI処理性能の実現を目指す。
米OpenAIの「オープンなAI」の実行にはサーバ向けのGPU「H100」が必要ということだったので、約30万円の自作PCで実行してみた。
人工知能ニュース:マイクロンは、世界初となるPCIe Gen6対応の「Micron 9650」をはじめ第9世代NAND技術を採用したAIデータセンター向けSSDの新製品について説明した。
さくらインターネットは7月28日、4月28日に公表した2026年3月期通期(25年4月1日〜26年3月31日)の連結業績予想を下方修正した。営業利益を38億円から3億5000万円に引き下げる。
議事録ソフト「AI GIJIROKU」などを提供するAIスタートアップ企業のオルツは、同社製品の売り上げについて過大計上していた事実を確認したと発表した。
米OpenAIが、米Googleのクラウドサービス「Google Cloud Platform」(GCP)の利用を始めたことが、7月16日までに更新された、OpenAI公式の提携事業者リストにて判明した。
組み込み開発ニュース:インフィニオンテクノロジーズ ジャパンは、生成AIの登場により高性能化への要求が大幅に高まっているAIデータセンター向け電力供給システムの市場動向と同社の取り組みについて説明した。
90万のAI専用コア搭載:数兆パラメータを備えるAIモデルを、既存のGPUベースのシステムよりも高速かつ高効率で実行できるとして、ウエハースケール技術に期待が高まっている。米国カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)のエンジニアチームは、過熱や過度な電力消費なしで大量のデータ移動が可能な、フリスビーサイズの半導体チップを開発した。
人工知能ニュース:三菱電機がエッジデバイスで動作する製造業向け言語モデルを開発。オープンソースのLLM(大規模言語モデル)をベースにエッジデバイスで動作可能とするとともに、タスク正解率をベースモデルの35.8%から約40ポイントの改善となる77.2%に向上した。
ChatGPTを運営する米OpenAIが、必要な計算能力の増加に対応するため、米Alphabet傘下Googleのクラウドサービスを活用する計画だと、関係者3人がロイターに明らかにした。
Arm CPU10コア、GPU16コア搭載:Xiaomiが、独自開発のスマートフォン向け3nmプロセス採用SoCを正式に発表した。最先端の第2世代3nmプロセスを採用し、最大動作周波数3.9GHzのArm Cortex-X925コア2つを含む10コアのCPUおよび16コアのArm Immortalis-G925 GPUなどを搭載。スマートフォンの性能を数値化する「AnTuTuベンチマーク」で300万スコアを達成しているという。
OpenAIは、ソフトバンクG、Oracle、NVIDIAなどと提携し、UAEのアブダビに大規模な次世代AIインフラクラスタ「Stargate UAE」を建設すると発表した。2026年稼働予定のこのプロジェクトは、「OpenAI for Countries」の初の取り組みで、UAEはChatGPTを全国導入する世界初の国となる。