シャープ堺工場跡地のAIデータセンターが稼働開始 KDDI
KDDIは1月22日、旧シャープ堺工場(大阪府堺市)の土地や建物を活用したAIデータセンター「大阪堺データセンター」の稼働を開始した。既存の電力・冷却設備を転用し、「NVIDIA GB200 NVL72」などのAIサーバからなる計算基盤を整備。KDDIや子会社などが活用し、ソブリンAI(主権を国内で保持・コントロールできるAI)需要に対応する。
データセンターは地上4階建で、延べ床面積は約5万7000m2。最大100Gbpsのインターネット回線を有し、各種パブリッククラウドとも閉域接続できる。冷却システムには、直接液冷方式と空冷方式のハイブリッド型を採用。電力は全て再生可能エネルギー由来のものを用いるという。
計算資源は米Googleの生成AI「Gemini」オンプレミス版の提供にも活用。4月からは武田薬品工業と共同で、LLMによる医療ビッグデータの分析や、得られた知見のサービス化に向けたプロジェクトも発足する。傘下のAIスタートアップ・ELYZA(東京都文京区)によるモデル開発やサービス提供にも活用する。
シャープ堺工場は2009年に設立。ディスプレイパネルの生産を担ってきたが、液晶市場の低迷を理由に、24年5月に生産停止を発表した。12月には工場の一部を活用したAIデータセンターの構築を視野に、KDDIとシャープ間で基本合意を締結。KDDIは25年4月にシャープ堺工場を買収した。なお、ソフトバンクもシャープ堺工場の一部を取得し、データセンターを構築中。26年中の稼働を予定している。
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