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“営業訓練AI”Sansanから 役職・部署名を指定→有報などのデータから作った顧客役とやりとり
Sansanが、テキストチャットによって営業活動の訓練ができるAIサービス「AI営業ロールプレイング」を発表した。営業支援サービス「Sansan」のユーザー向けに無料で試験提供する。
Sansanは1月7日、テキストチャットによって営業活動の訓練ができるAIサービス「AI営業ロールプレイング」を発表した。営業支援サービス「Sansan」のユーザー向けに無料で試験提供する。
ユーザーが想定顧客の業界名や部署名、役職名、社名などを入力すると、有価証券報告書などの公開情報を基に、年齢や性格、業務上の課題など、顧客役のプロフィールを作成。ユーザーは顧客役と会話し、商談の訓練が行える。難易度は初級、中級、上級の3段階で選択可能。次回の商談の日程を取り付けられれば、演習はクリアとなる。
終了後には、AIから「良かった点」「改善点」「次回の商談ですべきこと」などフィードバックも得られる。AIが設定したプロフィールも確認できる。開発に当たっては「GPT-4o」や「4o-mini」を活用したという。
同社が2024年9月に実施したユーザー向けイベントでアンケートを取ったところ、AIによる営業のロールプレイングを求める声が多かったことから開発に至った。7日時点では今後の有料化などは検討していないという。
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