LINEヤフー、AI使った「パーソナルエージェント」構想発表 100超サービスのAI機能強化、“横断AIエージェント”開発へ
LINEヤフーは、2025年度の経営方針として、自律的に複数のタスクをこなす「AIエージェント」の開発に注力すると発表した。LINEやYahoo!ショッピングなど、同社が手掛ける100以上のサービスのAI機能を強化。それらを組み合わせ、ユーザーのさまざまな要求に対応できる「パーソナルエージェント」の実現を目指す。
LINEヤフーは5月7日、2025年度の経営方針として、自律的に複数のタスクをこなす「AIエージェント」の開発に注力すると発表した。LINEやYahoo!ショッピングなど、同社が手掛ける100以上のサービスのAI機能を強化。それらを組み合わせ、ユーザーのさまざまな要求に対応できるAIエージェント「パーソナルエージェント」の実現を目指す。2024年度通期および第4四半期決算の発表会で明かした。
パーソナルエージェントでは、ユーザーの求めるタスクの分野ごとに機能するAIエージェント「ドメインエージェント」を組み合わせる想定。ドメインエージェント下では、詳細な機能を担うAIエージェント「ファンクショナルエージェント」が連携してタスクを遂行するという。
ドメインエージェントの1つである「コマースエージェント」では、Web上の商品情報やユーザーレビューなどを収集・分析するファンクショナルエージェントや、ECサイトの在庫状況を確認するエージェント、集めた情報をレポート形式で出力するエージェントなどが連動。商品価格の変動をモニタリングする機能も備える予定だ。
例えば、ユーザーがパーソナルエージェントを使ってロボット掃除機を購入する場合、すでに共有されたユーザーの情報を基に最適な商品を提案。ユーザーの要望を反映した商品カタログの作成や、直近で最も商品価格が安くなった際の通知なども行い、ユーザーの買い物をサポートするという。
同社の慎ジュンホCPO(Chief Product Officer)は、AIによる社内業務の効率化も進めると説明。今後3年間で生産性を2倍に高め、AIエージェント開発の推進につなげたい考えだ。
25年度には、AI事業に加え、LINE公式アカウントやミニアプリ、キャッシュレス決済サービス「PayPay」事業にも注力する方針を示した。なおPayPayを運営するPayPay社では、上場の準備を始めたという。
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