ニュース
サイバーエージェント、AIエージェントに年4億円投資 開発エンジニアに月200ドル支援 業務外でも試せる
サイバーエージェントは、エンジニア約1200人に1人当たり月200ドル、開発AIエージェント導入費用をサポートする。
サイバーエージェントは6月19日、開発AIエージェントの導入に年間約4億円を投資すると発表した。開発に携わるエンジニア約1200人に対して、1人当たり月200ドルの開発AIエージェント費用をサポートする。
エンジニアが業務に応じてエージェントを選択・導入できるだけでなく、業務外でも自由に試せる環境を整備し、AIスキル向上を図るとしている。
対象は、プログラミング支援AI、コードレビューAI、ドキュメント生成AIなど開発業務に特化した生成AIツールで、社内ガイドラインや各事業部のルールに準拠して選ぶ。
月200米ドルの費用負担に増額が必要な場合は事業部ごとに判断する。効果的な活用方法に関するトレーニングやワークショップの開催、先行導入事例の共有とナレッジベースの提供も行う。
同社の開発組織は2023年4月からGitHub Copilotを導入。Cursor、Cline、Windsurf、Devinなどさまざまな開発支援AIツールを部門単位で導入した。約1年半でエンジニアの開発工数の約4割をAIが補完できたという。
「今後の事業成長のためには個人のAIスキルを向上させることが不可欠」とし、エンジニアが個人単位で開発AIエージェントを試せる環境を整備することにした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
AI活用は「必須事項」――では、ソフトウェアアーキテクチャの設計にどう生かす? CAの新卒研修資料が話題
「AI時代のソフトウェアアーキテクチャ」と題する資料が、はてなブックマークで話題だ。AIを活用したソフトウェアアーキテクチャの設計方法などを解説しており、サイバーエージェントの2025年度新卒研修で利用したという。
AIで「月1000時間」の業務効率化――サイバーエージェントのAI活用率いるエンジニアが頼る、“6つのAIツール”とは
エグゼクティブやインフルエンサー、企業内のAI活用推進者などの生成AI活用法に注目。今回は、サイバーエージェントで社内の生成AI活用を推進する「AIオペレーション室」のITエンジニアによるAI活用法を紹介する。
“AI研究者”向けの研修資料、サイバーエージェントが無料公開 PythonやVSCode、論文の書き方まで網羅
サイバーエージェントは、AI研究者向けの技術研修資料を無料公開した。研究者のためのPythonコーディング上のテクニックや、VSCodeのおすすめプラグイン、英語論文の書き方など15種類の資料を公開している。
7000人以上のAI活用を支援――サイバーエージェントのAIコンサルタントが語る“Dify活用術”とは
エグゼクティブやインフルエンサー、企業内のAI活用推進者などの生成AI活用法に注目。今回は、サイバーエージェントグループの生成AIコンサルタントに、仕事でのAI活用法を聞いた。
AI活用で“激変”のサイバーエージェント自社メディア 立役者に聞くAI活用法
エグゼクティブやインフルエンサー、企業内のAI活用推進者などの生成AI活用法に注目。今回は、サイバーエージェントのオウンドメディア運営に生成AIを導入した立役者に、仕事での活用法を聞いた。

