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OpenAIと蜜月のディズニー、Googleに「AIによる権利侵害の停止」要求か 米メディア報道
米Disneyは米Googleに対し、AIによる著作権侵害の停止を要求したと、エンターテインメント分野の専門誌「Variety」が報じた。
米Disneyが米Googleに対し、AIによる著作権侵害の停止を要求したと、米国のエンターテインメント専門誌Varietyが12月11日(現地時間)に報じた。Disneyは同日、動画生成AI「Sora」を巡り米OpenAIとコンテンツライセンスパートナー契約を締結したと発表。OpenAIに10億ドル(1550億円、1ドル155円換算)を出資するとしていた。
Varietyの報道によると、Disneyの弁護士は10日、AIシステムによる著作権侵害を停止するよう求める書類をGoogleに送付。GoogleがDisneyの著作物を無断で複製し、AIの学習・開発に利用しているほか、AIサービスによってDisneyの著作権を侵害する形で複製物を流通させていると主張しているという。
Varietyは、DisneyがGoogleのAIサービスが「アナと雪の女王」「ライオン・キング」など複数作品のキャラクターの著作権を侵害しているとも報道。YouTubeを含むGoogleのAIサービスにおいて、Disneyのキャラクターの複製や公開などを即時停止するよう求めているとしている。
【修正履歴:2025年12月12日午後5時30分】タイトルの表現を一部修正しました。
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