“AI学習お断り”の漫画レーベルがキャッチにAI活用? 批判を受け謝罪 「AIに作品読み込ませてない」「実際は編集が考案」
「実際のキャッチ・あらすじなどは、全て編集が考案」――出版社の大洋図書は、同社の漫画雑誌「ihr HertZ」「CRAFT」編集部の公式Xでこのような声明を出した。何があったのか。
「実際のキャッチ・あらすじなどは、全て編集が考案」――出版社の大洋図書(東京都千代田区)は12月19日、同社の漫画雑誌「ihr HertZ」「CRAFT」編集部の公式Xでこのような声明を出した。同Xは17日に「コミックスのキャッチを考える時、AIに提案してもらうのが好き」と投稿。一方、プロフィールには「画像のAI学習への使用は固く断っている」と記載していたため「ダブルスタンダードでは」との批判が出ていた。
17日の投稿では、ihr HertZで連載している漫画家の木下けい子さんの作品「望田くんは恋をしている」第2巻を巡り、AIが「君の笑顔、税金かけたくなる!」というキャッチコピーを提案してきたと報告。そのクオリティーに対して「ひどい!」と評価しつつ、「木下先生は爆笑していた」と説明していた。
一方、同Xのプロフィール欄には「画像の無断転載・再配布・AI学習への使用は固く断っている」と記載。17日の投稿に添付した「望田くんは恋をしている」の表紙画像にも、「AI学習禁止」と半透明の文字を記載していた。X上では、こうした点に言及して「禁止しているのに、AIに作品の画像を読み込ませているのか」「ダブルスタンダードでは」などの声が上がっていた。
これを受け、大洋図書は「作品をAIに読み込ませるというような行為は一切行っていない」との声明を出した。「実際のキャッチ・あらすじなどは、全て編集が考案したもの。当該ポストは、こちらから詳細な情報は提供せず、SNS、Web上の情報のみからAIにキャッチの提案を試みたときのことを記載したもの」と説明した。
「著者である木下先生には一連の経緯も伝えていた。先日の投稿ではその経緯を省いており、多くの方に心配、不快の念を抱かせてしまったことを反省している。著者の木下けい子先生、創作に関わる皆さま、読者の皆さまに心よりおわび申し上げる」(大洋図書)
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