AI巡るサイバーリスクが「情報セキュリティ10大脅威」に IPAが初選出
情報処理推進機構(IPA)が、2025年に社会的影響が大きかった情報セキュリティの脅威をまとめた「情報セキュリティ10大脅威」の最新版を公開した。個人部門に大きな変化はなかったが、企業などの「組織」部門では「AIの利用を巡るサイバーリスク」が初めてランクインした。
情報処理推進機構(IPA)は1月29日、2025年に社会的影響が大きかった情報セキュリティの脅威をまとめた「情報セキュリティ10大脅威」の最新版を公開した。個人部門に大きな変化はなかったが、企業などの「組織」部門では「AIの利用を巡るサイバーリスク」が初めてランクインした。それぞれのランキングは以下画像の通り。
組織部門
今回、組織部門で初めてランクインした「AIの利用を巡るサイバーリスク」についてIPAは「(具体的には)不十分な理解に起因する意図しない情報漏えいや他者の権利侵害といった問題、AIが加工・生成した結果を十分に検証せずうのみにすることにより生じる問題、AIの悪用によるサイバー攻撃の容易化、手口の巧妙化などが挙げられる。上位にランクインした背景にはこのような多岐にわたるリスクの存在が考えられる」としている。
個人部門(順位はなし、五十音順)
個人部門は例年通り順位付けをしない形で選出した。IPAは「脅威のラインアップに大きな変化はないが、脅威の呼称が同じであっても、常に手口は巧妙に変化し続けている」と注意喚起している。
セキュリティ10大脅威はIPAがセキュリティ対策促進のため2006年から毎年選定・公表している。選出した脅威の詳しい解説は2月下旬以降に公開する予定。
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