Claude、今度は金融に魔の手? 自律型AI「Cowork」に財務系プラグイン追加
米Anthropicが、非プログラミング業務向けAIエージェント機能「Cowork」のアップデートを発表した。金融・財務系業務を支援するプラグイン(拡張機能)を新たに5つ公開。いずれも、AIコーディングツール「Claude Code」でも利用可能だ。
米Anthropicは2月24日(現地時間、以下同)、非プログラミング業務向けAIエージェント機能「Cowork」のアップデートを発表した。金融・財務系業務を支援するプラグイン(拡張機能)を新たに5つ公開。いずれも、AIコーディングツール「Claude Code」でも利用可能だ。
市場調査や競合調査、財務モデリング、PowerPoint用テンプレートの作成と品質チェックを支援するプラグイン「financial analysis」、デューデリジェンスを支援する「Private equity」、ポートフォリオ分析や財務計画の作成、節税を支援する「Wealth management」などの提供を始めた。このうちfinancial analysisは最初に導入する基幹プラグインとして、他はアドオンとして提供する。
あわせて外部ツールとの連携強化も発表した。Coworkが、GoogleカレンダーやGoogleドライブ、Gmail、Docusign、WordPressといったソフトウェアを利用できるようにした。
ExcelやPowerPoint内でClaudeを使える機能もアップデート。Excel内で利用するClaudeとPowerPoint内で使うClaude間でタスクを共有可能にした。これにより、ExcelでClaudeに処理させた情報をPowerPointで資料化するといった使い方が可能になるという。
Anthropicを巡っては、同社がClaudeのアドオン・新機能を投入した業界の株価が下落する事態が相次いでいる。例えば20日には、Anthropicがセキュリティ対策の支援機能「Claude Code Security」を発表したことで、米CrowdStrikeや米Datadogといったセキュリティ企業の株価が下落した。
23日には、同社がClaude Codeを活用したCOBOLの近代化支援に関するブログ記事を投稿。COBOLは米IBM製メインフレームで広く利用されるプログラミング言語で、これによりIBMの株価が急落した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Anthropic、「エージェントチーム」搭載の「Claude Opus 4.6」リリース
Anthropicは、新フラグシップモデル「Claude Opus 4.6」を発表した。Opusクラス初の100万トークン対応や、複数AIが並列作業する「Agent Team」機能を搭載。PowerPoint連携による資料自動作成も可能だ。前モデルから推論、コーディング能力が大幅に向上し、金融やソフトウェア開発など専門業務の自律化を加速させるとしている。
Anthropic、Claudeのカスタマイズ機能「Skills for Claude」リリース
Anthropicは、Claudeを特定タスクの専門家に変えるという新機能「Skills for Claude」をリリースした。指示やコードをまとめた「Skills」を自動で読み込み、Excel操作や独自ガイドラインの順守など、専門的な作業の精度を高める。API経由でも利用可能だ。
「Claude Code」がWindowsに対応 WSL不要で使えるように
米Anthropicが提供するコーディング向けのAIエージェント「Claude Code」がWindowsにネイティブ対応した。
Anthropic、自律型AI「Cowork」発表 デスクトップ作業を丸投げ可能に
Anthropicは、macOS上で動作する自律型AIツール「Cowork」を発表した。ユーザーの指示に基づき、ローカル環境のファイルを自動で読み込み、整理、編集する。複数のサブエージェントによる並行処理で、ファイル整理や複雑な調査を自律的に完遂する。
Microsoft Azure、「ClaudeとGPTへのアクセスを提供する唯一のクラウド」に
Anthropicとの提携により、Microsoftは「Microsoft 365 Copilot」のExcelのエージェントモードや「Microsoft Azure」のFoundryなどでClaudeの提供を開始した。「AzureはClaudeとGPTの両方へのアクセスを提供する唯一のクラウド」と謳う。

