日本のAI普及率上昇は"世界平均の3倍ペース" モデルの日本語性能改善が要因か
Microsoftのレポートによれば、日本におけるAIの普及率は世界平均の3倍ペースで上昇している。その要因はモデルの日本語性能向上にあるようだ。
日本のAI普及率上昇は世界平均の3倍ペース――米Microsoftは世界のAI普及動向をまとめたレポートでそのようなデータを示した。同社はAIモデルの日本語性能向上がこの成長をけん引していると指摘。日本以外のアジア各国や新興国においても同様の傾向が見られるとした。
Microsoftが5月7日(現地時間)に公開したレポート「Global AI Diffusion Q1 2026 Trends and Insights」によると、日本における生成AIの普及率は2026年第1四半期に22.5%となり、2025年下半期の19.1%から3.4ポイント上昇した。これは世界平均の上昇幅の3倍を超えるペースで、世界ランキングでは56位(2025年上半期)から48位へと順位を上げた。
Microsoftはこの要因の一つとして、モデルの日本語性能の改善を挙げた。多肢選択式の知識ベンチマーク「MMLU」日本語版の正答率は、「GPT-3.5 Turbo」(2023年3月)の約50%から、「GPT-4o」(2024年8月)では約80%へと上昇。英語版スコアとの差は20ポイントから9ポイントに縮小した。より高難度の「MMLU-Pro」では、「GPT-5」(2025年8月)の日本語スコアが87%に達し、英語の85%をわずかに上回ったという。
日本の22.5%は世界平均の17.8%を上回るものの、上位国のUAE(70.1%)やシンガポール(63.4%)、ノルウェー(48.6%)とは依然として大きな開きがある。
なお、ここでいう普及率は、15〜64歳人口のうち四半期内に生成AI製品を利用した人の割合を、Microsoftが自社製品から集めた利用データを基に推計したもの。OS・デバイスの市場シェア、インターネット普及率、各国人口の違いで補正している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
生成AI利用率、1年で27%→51%に急増 ドコモ調査
全国の15歳から69歳の過半数が生成AIを利用している――NTTドコモのモバイル社会研究所は、このような調査結果を発表した。2025年2月時点のAI利用率27%から、26年2月には51%まで急増したという。
AIに「これ買っておいて」で決済から家計簿記録まで完結 MUFGがGoogleとの提携で目指す自律型金融サービス
MUFGはGoogleと提携し、AIエージェント時代の購買、決済を担う次世代基盤の構築を目指す。AIエージェントが商品選択から購買、決済、家計データの可視化まで実行するサービスの開発を予定している。
Anthropicと協業のNEC、「Claude Code」をグループ3万人に展開 「Mythos」利用可否については「回答差し控える」
NECはAnthropicと協業し、「Claude Code」をグループ3万人の従業員に展開する。開発効率を高め、協業で目指す日本企業向けソリューションの共同開発を促進させる。
