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山崎芳治(野原グループ CDO)

野原グループCDO(Chief Digitalization Officer/最高デジタル責任者)。 20年超に及ぶ製造業その他の業界でのデジタル技術活用と事業転換の知見を生かし、現職では社内業務プロセスの抜本的改革、建設プロセス全体の生産性向上を目指すBIMサービス■https://build-app.jp/□「BuildApp(ビルドアップ:BIM設計―製造―施工支援プラットフォーム)」■を中心とした建設DX推進事業を統括する。 コーポレートミッション「建設業界のアップデート」の実現に向け、業界関係者をつなぐハブ機能を担いサプライチェーン変革に挑む。

建設産業構造の大転換と現場BIM〜脇役たちからの挑戦状〜(9):

筆者は第6回「現場BIMの活用例 Vol.2」で、「ゼネコンはフロントローディングで、BIMパラメーター情報を登録し、専門工事会社と連携する『データ主導型のワークフロー』を構築するべきではないか」と提言した。この視点は、特に地方ゼネコンにおいて、生産性向上と技術革新の鍵となるだろう。今回は、具体的な事例として、岩手県盛岡市のタカヤによるBIM活用を紹介する。その挑戦は、地方ゼネコンのBIM活用の可能性と、建設プロセス変革への道筋を示している。

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建設産業構造の大転換と現場BIM〜脇役たちからの挑戦状〜(8):

2009年の“BIM元年”から15年が経過し、BIMは確実に浸透してきているが、各社で「BIM疲れ」が出てはいないだろうか。そこで今回は、日本のBIMの現在地を「BIM活用の本当の受益者は誰か」という基本的な問いから再確認してみたい。

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建設産業構造の大転換と現場BIM〜脇役たちからの挑戦状〜(7):

PCa(プレキャストコンクリート)製造工程とBIMの事例研究から、「パラメーター情報(データ)主導の連携」というフロントローディングの一つの在り方が見えてくる。それは、ゼネコン側でBIMモデルに最低限は、「鉄筋種類、長さ、重量、位置情報」といった属性情報(パラメータ情報)を登録し、BIMデータをPCaメーカー(その他専門工事会社)に渡すというデータ主導のワークフロー(ルール)をとるべきだろう。

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建設産業構造の大転換と現場BIM〜脇役たちからの挑戦状〜(6):

PCa(プレキャストコンクリート)製造でBIMを活用することは、PCa製造工程のDXを意味し、PCa製造のプロセスやワークフローの変革を指す。その結果、業務の効率化や業務の標準化による生産性の改善、製品品質の向上が実現する。そのために、ゼネコンはフロントローディングで、BIMパラメーター情報を登録し、PCaメーカーなどの専門工事会社と連携する「データ主導型のワークフロー」を構築するべきではないだろうか。

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