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麻衣のネットショップ奮闘記 (前編)スマイルサーバなら安心(1/2 ページ)

PCもWebも初心者の麻衣。ところが突如、ガラス工房のネットショップを立ち上げなければいけないことに……。安くて、親切で、信頼できるところ。そんなレンタルサーバを探して巡り会ったのは──。

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 「はい、12月からの3カ月コースですね。お支払いは初日に持ってきていただければ結構ですよ。それではお待ちしています」

 受話器をそっと置くと、藤波麻衣はパタパタと手で仰ぎながら事務所の椅子に座り、PCに向かって今受けた電話の内容を打ち込んでいく。

 「酸素バーナー、黒澤先生の講座は……満員っと」

 もう11月も半ばだというのに、麻衣がTシャツ1枚で働いているのにはワケがある。事務所のガラスを1枚隔てた向こう側には、5つの炉が並び、中ではそれぞれ色の違うガラスが真っ赤に溶けている。麻衣の勤務先は、とあるガラス工芸作家のアトリエ兼後継者の育成、それにちょっとした一般向けの講座を開くための、ガラス工房なのだ。もちろん、麻衣自身はアーティストでも何でもなく、工房の事務とホームページ更新が主な仕事だ。今日も、たった今定員になった講座のお知らせを、サイトのトップページに打ち込んでいるところだ。

 「藤波さーん」

 「あ、先生。どうされました?」

 工房の主である作家がニコニコしながら、事務所へやってくる。そしてニコニコしながらとんでもないニュースを麻衣に告げたのだ。麻衣の休日に、工房の主だったガラス作家が集まって決めたこと。それは吹きガラスやバーナーワークで作った、小さなアクセサリ類のネット販売を行うことに決まったらしい。

 「それでねぇ、僕もそうだけどパソコンなんてサッパリでさ。せいぜいメールを送ったり読んだりするぐらいしかわからないんだよね。藤波さん、普段から工房のホームページ更新したりしていて詳しいじゃない? ウチはそんなに余裕がないから月々1万円ちょっとで抑えたいんだけど、この予算内で工房『彩』の名前のネットショップを作ってほしいんだ。もうね、僕ら本当によく分からないから、この予算で収まるならあとは藤波さんにぜーんぶお任せするよ。スキにやっていいから後はよろしくねー」

 ニコニコしながら何かをポンっと手渡された麻衣。よく見れば会議で決まった書類というのは、ショップで販売可能な作品の一覧だけである。そこにはトンボ玉で作ったかんざしや、吹きガラスの小さなぐい飲みなどがリスト化されているけれど、肝心の「ネットショップをオープンするまで」なんてことは一文字だって書かれていやしない。麻衣はもちろんネットショップの経験なんて一度もない。工房のホームページだって、買ってもらったホームページ作成ソフトでちょいちょいっと仕上げて、無料スペースを借りているだけなのに。

 「これをワタシが……やるの、一人で? 無理。むりむりむりっ! 絶対無理!」


提供:NTTスマートコネクト株式会社
イラスト:哉井 涼

制作:ITmedia Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日

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