デザインが崩れてても利用――5割、サイトの管理者に「知らせない」
8割がWebサイトのデザイン崩れに遭遇したことが「ある」――。デザインが崩れているWebサイトを見かけて、管理者に知らせるという人は10%弱。そのまま「利用し続ける」人は半数という結果となった。アイシェア調べ。
アイシェアは同社サービス会員を対象に、Webサイトのデザイン崩れに関する意識調査を実施した。20代〜40代の男女502人(男性:53.6%、女性:46.4%/20代:33.1%、30代:32.5%、40代:34.5%)から回答を得た。なお、回答者のうちPCからのインターネット利用経験者は92.2%だった。
インターネット利用経験者に、Webサイトのデザインが崩れていたことがあるか聞いたところ、83.4%が「ある」と回答。その中で、「企業サイト」のデザインが崩れていたと答えた人が13.2%、「個人サイト」が49.0%、「どちらも同じくらい」が37.8%という結果だった。アイシェアによれば、「“デザイン崩れ”について細かく指定しているわけではなく、回答は個人の判断によるもの」とのこと。
では、デザインが崩れていたWebサイトに遭遇したとき、ネットユーザーはどのように行動しているのか。デザインが崩れていることをWebサイトの管理者に知らせたことが「ある」と答えた人は、9.8%にとどまり、大半が「ない」(90.2%)と答えた。知らせたことが「ある」人は、女性と20代で15%を超え、やや目立つ。
デザイン崩れの遭遇経験者に、デザインが崩れているWebサイトに遭遇したとき、そのサイトを利用し続けるかについて聞いてみると、「利用し続ける」が49.0%、「利用をやめる」が30.3%、「その他」が20.7%だった。「利用し続ける」とした人は、男性で55.5%と女性の41.9%より13.6ポイント高く、逆に「利用をやめる」とした人は女性で33.9%と、男性27.0%より6.9ポイント高かった。
また、「その他」とした人に自由回答形式で内容を答えてもらったところ、「必要なサイトなら利用する」「サイトの内容による」など、デザインよりも利用の必要性やWebサイトの内容を優先するという声が多かった。
デザイン崩れの遭遇経験者がよく利用するWebブラウザは、Internet Explorerが47.4%で1位。以下、Firefox(31.3%)、Google Chrome(5.7%)、Opera(4.4%)、Safari(3.9%)と続いた。同社の過去の調査では、ブラウザの利用率はIEが最も高く42.3%、ついでFirefoxが28.6%で、デザイン崩れに遭遇したブラウザの利用率とほぼ同率となっている。
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