ビジネスパーソンは毎年約10時間を名刺探しに充てている
キングジムは、20〜49歳の営業職の男性500人に「名刺」に関する意識調査を実施した。もらった名刺の総数は1000枚を超え、名刺探しの平均時間は毎年10時間を超えていた。
もらった名刺の総数は1000枚を超え、名刺探しの平均時間を算出すると1年で10時間を超える――。キングジムが11月10日に発表した20〜49歳の営業職の男性500人に対する「名刺」の意識調査で明らかになった。
もらった名刺の総数は平均1173枚
「1カ月でもらう名刺の枚数」の平均は13枚。「社会人になってからいままでにもらった枚数」の平均は1173枚となった。年代別で見ると、20代の平均が392枚に対して、40代の平均は2074枚だった。20代に比べて40代のほうが勤続年数が長く、名刺をもらう機会が多かったことを反映してか、約5倍と差がついた。
「自分の会社の名刺は好きですか」という質問には、63%の回答者が好きと答えた。その理由はデザインに関するものが多く、「シンプルだが堅苦しくないデザインなので」(28歳・石川県)、「フォントがかっこいい」(35歳・東京都)、「自分でデザインしたから」(39歳・愛知県)という回答が挙がった。
印象に残る名刺は「顔写真」「素材」「色」だが、「全員思い出せる」はわずか3%
「印象に残る名刺」の要素は、「顔写真付き」(47%)、「素材が特徴的」(45%)、「色が特徴的」(35%)がトップ3だった。「いままでで最も印象に残った名刺」でも、トップ3に当てはまる名刺が多かった。
印象に残る名刺 | 具体例 |
---|---|
顔写真付き | 「顔写真入りでカラフルな名刺」(23歳・栃木県)、「裏面に生まれてからの人生の重大事項が年表になっていて、最後に座右の銘が書いてあった」(38歳・東京都) |
素材 | 「透明の薄いプラスチックの素材」(44歳・大阪府)、「材質が木でできている」(38歳・東京都)、「マグネット名刺」(25歳・島根県) |
色 | 「赤の名刺」(38歳・埼玉県)、「金色の名刺」(40歳・富山県)、「月桃紙製。淡い色合いがきれいだった」(42歳・沖縄県) |
「名刺を見てその人を思い出せるか」という質問では、「6割以上思い出せる」という回答が51%と過半数を占めた。「全員思い出せる」が3%だった一方、「思い出せるのは1割未満」という回答は6%に上った。「会社や個人のシンボルである名刺をいかに印象付けられるかは、営業担当者にとって重要なこと」(キングジム)
名刺探しの平均時間は「年間約10時間」
名刺の管理方法を聞いたところ、「名刺ファイル・名刺ホルダー」での管理が72%となった。「名刺箱」は24%となった。これらを足しあわせた96%の人が、物理的なグッズを使って名刺を管理している。
「理想的な名刺の管理方法」では、「名刺ファイル・名刺ホルダー」が47%でトップ、「名刺管理ソフトウェア」が42%で続いた。名刺管理をデジタル化したいと考える営業担当者のニーズが見て取れる。「名刺ホルダーをデジタルにして持ち歩けたら便利だと思いますか」という質問には、83%が「便利だ」と回答した。
「名刺をどんなカテゴリで管理しているか」では、「会社名」が57%。「仕事内容」(13%)、「会った日時」(9%)を引き離した。一方で「特にない」という回答も15%になり、「名刺管理の“ずさんさ”が伺える結果になった」(キングジム)。
「名刺を整理する頻度」のトップは「1年に1回未満」(24%)。「半年に1回」と「1カ月に1回」がともに21%で続いた。
名刺を探す時間は「1年で平均10時間」
「名刺を1枚探す時間」は平均3.6分で、1週間のうち名刺を探す回数は平均3.5回。名刺を探すのに費やす時間は、1週間に12.6分、1カ月に50.4分、1年間に約10時間と算出できる。担当者にとって「毎年10時間の名刺探しは大きなロス」とキングジムは見ている。
10月10日から13日にインターネット調査を実施し、20〜49歳の営業担当者500人の有効回答を集めた。
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