青色申告、白色申告どちらにする? 弥生の第2回確定申告調査
間もなく期限を迎える平成25年分の確定申告。来年から青色申告に切り替える人も申告書を提出する期限だが、実際のところどの程度の人が白色申告から青色申告への切り替えを検討しているのだろうか?
3月17日は、平成25年分の確定申告期限。また、来年(平成26年度分)から実施される記帳・帳簿等の義務化にともない、申告方法を青色申告へ切り替える白色申告者は、「青色申告承認申請書」の提出期限日でもある。残り約10日となった現在、どれほどの白色申告者が青色申告への移行を検討しているのだろうか?
会計ソフトを提供する弥生の調査によると、白色申告者の約7割は青色申告への移行を考えていないことが分かった。また、白色申告者の約6割は、そもそも青色申告のメリットを知らないという。
白色申告者の約7割は青色申告への移行を考えていない
白色申告者を対象に、来年から申告方法を変更する予定があるかを聞いたところ、68%は「変更する予定はない(白色申告のまま)」と回答した。弥生が2013年12月に実施した同様の調査でも、白色申告の記帳義務化については「知らなかった」という回答が64%を占めるなど、まだ認知が進んでいないことが分かる。
白色申告者の約6割は青色申告のメリットを知らない
白色申告者は、そもそも青色申告と白色申告の違い、税制上のメリットなどを理解しているのだろうか。調査によると、青色申告について十分理解している白色申告者は37%。しかし約6割はほとんど何も知らない(「青色申告の名前は知っているが、白色申告との違いが分からない(29%)」、「青色申告の名前と帳簿の種類は知っているが、各特典の違いは分からない(27%)」と「何も知らない(7%)」)という結果になった。
確定申告処理に掛かる日数、青色申告と白色申告でどのくらい違う?
では実際、青色申告と昨年まで記帳の必要がなかった白色申告では、会計業務に要する時間にどの程度の差があるのだろうか。弥生の調査によると、日常処理と確定申告処理を踏まえて計算した場合、記帳頻度、確定申告処理日数ともに、両申告者がほぼ同じくらいの時間をかけているという。
「複雑な記帳の青色申告の方が、より多くの時間と手間がかかる」イメージが持たれがちだが、実際の処理に要する時間には大きな差がないようだ。
本調査は2014年1月16〜17日の間、確定申告実施者616人を対象に実施した。結果の詳細は「弥生の確定申告応援プロジェクト」内の「みんなどうしてるの? 確定申告についての調査結果」で公開されている。
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