国内線機内でインターネットし放題――JALが機内Wi-Fiサービスを拡充するワケ:機内Wi-Fi担当者に聞く(2/3 ページ)
JALの機内でインターネットがつながるWi-Fiサービス「JAL SKY Wi-Fi」。いよいよ2014年7月から国内線でもサービスを始まる。JALの担当者に、その狙いを聞いた。
機内でも目的地でも“過ごし方”が変わる
「機内がより快適になるよう、環境を変えていきたい」――JAL SKY Wi-Fiの導入を担当した江幡氏の言葉だ。そして、「ビジネスパーソンの利用が多く、機内で仕事ができるのはうれしいという声も寄せられる」と振り返る。
機内でもメールが届くようになると、「ゆっくり休めない」と思う読者もいるかもしれない。だが、JALは「飛行機に乗ることによる制約」を感じさせないことを重視した。「機内で仕事ができれば、目的地についてから、家に帰ってからゆったりできます。JAL SKY Wi-Fiを利用することで、機内でもその先でも過ごし方が変わってきます」(江幡氏)
確かに、フライト直前までラウンジでメールのやり取りに追われているビジネスパーソンを見かける。だが、国際線で乗り遅れてしまうとリカバリーも大変なので、ストレスは大きくなる。機内で落ちついてからインターネットを使った仕事ができるとなれば、それは安心感にもつながる。お土産を買い損ねることもないだろう。
これまで、海外旅行や出張における機内での過ごし方といえば、長時間をいかにして「ガマン」するかという印象があった。だが、インターネットさえつながれば、いくらでも暇つぶしができる。さらに、仕事もできるとなれば、JAL SKY Wi-Fiという選択肢は大いに歓迎されるだろう。
「もちろん、機内でゆっくりと休んでもらえる環境も重要です。しかし、眠れない人、仕事をしなくてはならない人などにとって、新たな選択肢を提供することも重要なのです。『JALなら機内でも好きなことができる』。そういう視点でJALを選んでもらえるようになれれば、と考えています」(江幡氏)
関連記事
- 1泊3日でロンドン往復! JALの機内インターネットで何ができるのか?
「到着した瞬間にメールが大量に届くのが嫌だ」「ソーシャルゲームの連続ログインやタイムボーナスを見逃したくない」「無事であることを伝えたい」――フライト中の飛行機でインターネットができるなら、約20ドルは安いものかも!? - 「機内での過ごし方に選択肢を」――JAL、国内線の機内Wi-Fiサービスを7月に提供
日本航空が、2014年7月から、国内線での機内Wi-Fiサービスを提供する。米gogoの衛星接続サービスと機内のサーバを用いることで、インターネット接続が可能になる。 - テザリングより便利かも? 格安SIMでモバイルWi-Fiルータを安価に導入
ビジネスシーンではスマホだけでなく、ノートPCやタブレットなどを複数台使って通信をすることもある。そんなときはSIMフリーのモバイルWi-Fiルータに格安SIMカードを差して使ってみよう。 - 悪いことは言わん、泊まりなら持ってけ――タブレット出張族のお供に「小型Wi-Fiルータ」
出張先のホテルが有線LANのみで、タブレットやノートPCが使えない! こんな危機を救ってくれるのが「小型Wi-Fiルータ」だ。今回は出張用小型ルータ4種をピックアップし、機能の違いと選び方のポイントをご紹介する。 - カフェなどの無料Wi-Fi、利用時にはどのくらいセキュリティ対策をするべき?
ハッキングされたり、パスワードを盗まれたり、なりすましをされたり――。そんなことに巻き込まれる確率は低いとはいえ、確率がゼロでない限り対策したほうがいいというのが筆者の考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.