1泊3日でロンドン往復! JALの機内インターネットで何ができるのか?:ムチャ振り弾丸取材シリーズ(1/2 ページ)
「到着した瞬間にメールが大量に届くのが嫌だ」「ソーシャルゲームの連続ログインやタイムボーナスを見逃したくない」「無事であることを伝えたい」――フライト中の飛行機でインターネットができるなら、約20ドルは安いものかも!?
著者紹介:宮田健(みやた・たけし)
元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。
3月某日、誠 Style編集部のオカダ氏が少し深刻そうな表情で筆者のところにやってきました。彼は、過去に2回、満面の笑顔で「突然だけど、明後日から海外に飛んで」というムチャ振り弾丸取材を依頼してきた男です。これまでとは様子が違うみたいですが……。
「突然だけど、明後日から1泊3日でロンドン往復してくれる? たぶん、ロンドンの滞在時間は20時間くらいしかないけど」
筆者にとって、初めての欧州旅行がコレか! ということで、今回は日本航空(JAL)の成田発ロンドン行きに乗って、機内Wi-Fiインターネット接続サービス「JAL SKY Wi-Fi」を体験してきました。
「機内でネットを使えたらなあ」が実現
JAL SKY Wi-Fiは、現在、JALの国際線(7路線14便)で展開中のサービス。ロンドン線の場合、利用料金は1時間11.95ドルのプランと、24時間まで21.95ドルのプランが選べます。2014年7月には、国内線でもサービスが始まるとのこと、楽しみですね。
実際にサービスを利用できるようになるのは、シートベルト着用サインが消えたあと。だいたい離陸してから40分後くらいでしょうか。しばらくすると飛行機と通信衛星とのリンクが行われ、インターネットに接続できるようになります。
JAL SKY Wi-Fiへの接続は、座席ポケットにある説明書どおりに設定するだけ。あらかじめ機内モードに設定しておいたスマホの電源を入れます。そして、機内モードのままWi-Fiだけをオンにすると「Japan Airline」というアクセスポイントが見つかります。もちろん、ノートPCやタブレット端末でも接続可能です。
お仕事モード――クラウドサービス全盛時代に「つながる」は重要
まずはしっかりお仕事から。ノートPCをJAL SKY Wi-Fiでインターネットにつないだとたん、来るわ来るわ仕事関係のメールが……。まずはライターとして重要な「原稿の直し」を始めましょうか。
メールに添付されていたのはWordファイル。ところが、今回、筆者が持参したMacBookにはOfficeが入っていません。ファイルを読むだけなら何とかなりますが細かい校正指示やマーカーはWordで見たほうが確実で安心です。
ネットが使えれば、筆者がいつもやってる方法でWordファイルを操作できます。まず、マイクロソフトが提供するオンラインストレージ「OneDrive(旧SkyDrive)」にWordファイルをアップロードし、それをWebブラウザから無料で使えるOffice Web Appsでチェックします。
回線速度は、当日のフライト状況や地上局の天候にも左右されますが、おおむね「混雑した3G回線」レベルといった感じでしょうか? GmailやOffice Web Appsの画面を開くには少し待ち時間が発生しますが、一度開いてしまえばそこそこ使えるといった印象でした。
そういえば、担当のオカダ氏からはBusiness Media 誠で連載している「半径300メートルのIT」の原稿も機内で仕上げて、VPN経由で入稿してくれといわれていたのですが、書き上がる前に帰国してしまいました……
次の仕事は、プロジェクトの進ちょく確認への対応です。グループウェアを活用して進めている仕事ですが、そのアラートがメールでリアルタイムに届きます。「筆者の回答待ち」で止まっているものもあったので、ササッと回答します。なるべくボールは相手に渡しておきたいものですね。
タスクの中には、資料確認が必要なものもありました。この資料は、Dropboxに入れてありましたが、ネットがつながれば作業が止まることはありません。
今回、12時間のフライトで届いた仕事関連のメールは、12時間で30通くらい。これが、ロンドンのヒースロー空港に到着して、スマホの電源を入れた途端に届くかと思うと、時間とPCを広げられる場所が確保できる機内で仕事するという選択はアリですね。
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