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スキャナーの第3勢力「オーバーヘッド型」3機種を徹底比較――画質比較編:Biz.Hacks(4/5 ページ)
オーバーヘッド型スキャナ3機種を徹底比較する短期連載。最終回は、A4ビジネス書類、名刺、写真、見開きの本といった原稿の種類ごとに、仕上がりの画質を比較する。
見開きの書籍:意外と広いデスクショットの読み取り範囲
「デスクショット」は最大A4サイズまでの対応とされるが、実際にはB4に近いサイズの書類は取り込める。ただし本の見開き形状を補正するモードは備えていないため、湾曲した状態のまま台形補正することになる。可読性を高めたければ、1ページずつスキャンしたほうがよいだろう。背景色をきちんと飛ばせる点は評価できる。
「SnapLite」は、A3書類の左側と右側を別々に撮影し、アプリ上で合成するモードを備えているが、うまく合成するためには共通の継ぎ目部分が必要なため、本の左右ページを別々に取り込んでアプリ上で合成するのは難しい。本をスキャンする場合は、1ページずつ保存したほうがよいだろう。
「ScanSnap SV600」は、本の見開きの形状補正を行えるモードを備えており、本を無理に押し広げなくともフラットに近い状態に補正して保存できる。ページ数が増えるとそれなりの労力はかかるが、ページを押さえた指先を消去するモードも備えており、本やカタログを解体せずに見開き単位でスキャンしたい場合にはぴったりだ。もちろん、フラットなA3書類のスキャンにも対応できる。
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