定時後の“お手伝い”にNO!――これが「残業地獄」から抜け出す方法:サイボウズ式(1/2 ページ)
残業はしたくない。とはいえ、「仕事が終わらない」状況も、「周りが残業していて帰りにくい」職場の習慣も簡単にはなくならない。それでも残業をなくすにはどうしたらいいのだろうか。
「サイボウズ式」とは
「新しい価値を生み出すチーム」のための、コラボレーションとITの情報サイト。
本記事は「サイボウズ式」に掲載された「定時後の『何かお手伝いすることありますか?』は必要ない」から一部抜粋・編集して掲載しています。
言うまでもなく残業は嫌なものです。疲れるうえにプライベートの予定が圧迫され、あまりにひどくなると睡眠時間まで削られます。残業が常態化するとチーム内の雰囲気が悪化し、仕事の能率にも影響するなど「百害あって一利なし」です。
残業などしないに越したことはありませんが、なかなかそうもいかないもの。残業をしないためにはどうすればいいのか――。今日はその方法について考えます。
「チーム全員の仕事が終わるまで帰らない」をまずやめろ
残業の原因は「自分の仕事が終わらない」というだけではありません。実は「他の人がまだ仕事をしているから帰りづらい」という理由の「つきあい残業」がかなりあるのです。
つきあい残業が発生する背景には「自分の仕事が終わったからといって、先に帰るやつは自分勝手で協調性がない」という思想があります。よくいえば「助け合い」、悪くいえば「道連れ」です。
「自分の仕事が終わったら他の人の仕事を手伝う」――。これはチームワークという観点でみると、一見、正しいことのように思えますが、実際には大きな誤り。ここでチームワークを強調しすぎると、「チーム全員の仕事が終わるまで誰も帰ってはいけない」という結論につながり、いつまでたってもつきあい残業がなくなりません。
むしろ大事なのは、「他の人が残業していても、自分の仕事が終わったらさっさと帰ってよい」というルールをチーム内に敷くこと。チームを円滑に運営するためには、効率の悪い「つきあい」を要求するより、「自分より先に帰る人がいても、笑顔で送り出す」方が重要です。
ビジネスマナー本の中には、帰る前に「何かお手伝いすることありますか?」と声をかけることを薦めるものもありますが、そんな気づかいは不要。自分の仕事が終わったら、さっさと家に帰りましょう。
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