完璧主義の人は、ストレスをためやすい:捨てる「習慣」(2/2 ページ)
まずは自分を縛っている「こうあるべき」という発想を捨てましょう。「テキトーでいいや」と割り切った瞬間、いろんな圧力や義務感から解放され、毎日がとてもラクになります。
3. 精神的に疲れる
完璧主義の人は、ストレスをためやすい傾向があります。よきビジネスウーマンであり、よき妻であり、よき母であらねばならない――と考えると、時間的にも精神的にも自分を追い込み、疲弊してしまいます。
でも、「テキトーでいいや」と割り切った瞬間、いろんな強制力や圧力や義務感から解放され、毎日がとてもラクになります。
そんな「テキトー思考」になるには、「あるべき論」を捨てることです。「こうあるべき」「こうあらねばならない」という発想が自分を縛るので、それを捨てる。
そのために、「そのあるべき論を外れたら、どんな困ったことが起こるか?」をイメージしてみることです。
例えば、家の掃除をサボった。でも人間はホコリでは死なない。
洗濯をサボった。でも昨日の服にコロンをシュッと吹いてごまかすことができる。
教育をサボった。でも熱心に育てても、子どもが疲れてバーンアウト(※)することもあれば、ダメ親を反面教師にしっかりした子どもになったりすることもあるから、あれこれ先回りしてレールを敷くのが正しいとは限らない。
ちょっと無理矢理っぽいと感じるかも知れません。でも、そう考えることで、「そういうのもアリ」と自分を許せるようになります。
4. 他人に不満を感じやすい
完璧主義のもう1つの弊害は、他人に対しても完璧を求めるようになることです。自分が完璧だから相手も完璧であるべきだ、という発想になりがちです。
それが他人に対する不寛容さを生み、イライラの原因になります。「なんでこんなこともできないの!」と他人を叱り飛ばすような人です。
完璧主義を強要されるのは気分が良くないですから、「いちいちうるさい人」と敬遠されるようになります。職場で孤立しやすい人には、こういうタイプも多いのです。
人は不完全だし、社会も不完全です。もちろん自分だって不完全。世の中のすべてが不完全で発展途上で改善余地にあふれていると捉えれば、他人の不完全さを受け入れ許せるようになります。すると、他人の言動にいちいち腹を立てたり、イライラすることも減り、感情的に穏やかな生活を送ることができます。
捨てる「習慣」 その5
- 「完璧主義」を捨てられない人:ストレスまみれの人生になる
- 「完璧主義」を捨てられた人:挑戦できる体質になる
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