TDK，IEEE 802.11aの動作デモ

富士通のプライベートショウ「富士通ソリューションフォーラム2001」の展示会場では，TDKがIEEE 802.11a対応PCカードのファーストサンプルを展示している。

【国内記事】

2001年7月11日更新

　富士通のプライベートショウ「富士通ソリューションフォーラム2001」の展示会場では，TDKがIEEE 802.11aのPCカードを使ったデモンストレーションを行っている。これは，5月にTDKが開発表明したもの（5月7日の記事を参照）。2001年末から2002年はじめの出荷を予定している。

右がIEEE 802.11a。テーブルの下にあるサーバからストリーミング映像を流していた

　デモンストレーションは，動画の再生とファイルコピーの2種類。横にはIEEE 802.11b対応カードを搭載したノートPCも置かれており，スピードの違いを実感できる。ただし，今回はファーストサンプルということもあり，設定は24Mbpsだ。IEEE 802.11aには，6/9/12/18/24/36/48/54Mbpsという8種類の設定（このうち必須の仕様は6/12/24Mbpsのみ）があるが，「54Mbpsでも動作するものの，速度を上げるとまだエラーレートが高い」（TDK）という。これは，48Mbps以上の設定で使う符号化方式（36-QAM）の調整により，解消される見込みだ。

54Mbpsと大きくかかれたPCカード。型番は「WLC5G54CB」

「24Mbpsの設定でも実効値で15Mbps程度は出ている。出荷時には54Mbps対応にする」（同社）。なお，価格は1万円台後半を目標にしているという。

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