ソニー,新エアボードを発表――ホームゲートウェイ機能を強化ソニーが,TVとインターネットをワイヤレスで楽しめるパーソナルITテレビ“エアボード”の新製品を発表した。10BASE-T/モデムポートを装備し,PCの無線LANアクセスポイントやプリンタサーバ代わりになるなど,ブロードバンド時代に向けた「ホームゲートウェイ」機能を強化したのが特徴だ。
ソニーは12月12日,TVとインターネットをワイヤレスで楽しめるパーソナルITテレビ“エアボード”の新製品「エアボード IDT-LF2」を発表した。今回は,ブロードバンド時代に向けた「ホームゲートウェイ」機能を強化したのが特徴だ。発売は2002年1月25日。価格はオープンで,実売予想価格は13万円前後だ。
昨年12月に登場した新コンセプト商品“エアボード”。今年9月に受注生産というかたちで10BASE-Tポート搭載モデルを発売したが,新製品ではベースステーションに10BASE-Tポートとモデムポート(56Kbps)の両方を装備した。ワイヤレス通信方式はIEEE 802.11b準拠の無線LANで,テレビやビデオなどの動画は,MPEG-2形式へリアルタイムでエンコードしてモニタに伝送する。 ビデオ入出力端子も入力3系統(ビデオ×2,S端子×1),出力1系統(ビデオ×1)と充実,ビデオデッキやDVD,BSデジタルなどを接続し,ワイヤレスで映像を楽しめる。赤外線経由でAV機器を操作できるAVマウス端子が2系統用意されており,モニタから再生/停止やチャンネル切り替えなどの操作ができる。
また今回のベースステーションは,モニタ以外に無線LANカードを利用してPCとも接続できる「ワイヤレスLANアクセスポイント」も装備している。1台のベーステーションに対して,モニタ以外に15台のPCが接続可能だ。 新製品では,印刷機能もサポートした。ベースステーションに装備されたUSBに接続するだけで,プリンタのメーカーや機種を自動識別する。印刷はモニタ上部の印刷ボタンを押すだけだ。対応機種は,同社製(MPR-501)のほか,エプソン(PM-730C/830C/890C),キヤノン(BJ S300/S500/S700),日本ヒューレット・パッカード(Deskjet 845c/948c/990cxi)各社3機種ずつ計10機種がアナウンスされている(12月現在)。 接続されたプリンタは,無線LANのアクセスポイントに設定してあるPCからも利用できる。つまり,ベースステーションがプリントサーバにもなるというわけだ。
モニタのサイズは368(幅)×242(高さ)×52(厚さ)ミリと前モデルより一回り大きくなり,重さも約2.1キロとなって600グラムほど増えている。これは,液晶パネルを10.4インチから12.1インチにサイズアップしているためと,バッテリの容量アップによるものだ。「画面サイズだけでなく輝度も従来機の約2.5倍と明るくなっている。駆動時間は最大2時間となり,映画1本を鑑賞できるようになった」(同社)。
ただ,見やすさと長時間駆動の代償に,携帯性が犠牲になってしまったのは残念だ。実際に持ってみると,2.1キロのボディは結構重い。「片手にエアボードを持ち,スタイラスペンで操作する」という利用スタイルは,少々辛そうだ。同社でも,机やひざの上に置いて操作することを推奨しており,背面部には可倒式の簡易スタンドも用意されている。 ベースステーションとは別に,充電機能を装備したクレードルが1基同梱され,別売りでも用意。各部屋にクレードルを置けば,バッテリ切れの心配をせずにワイヤレス環境を楽しむことができる。
モニタにはメモリースティックスロットを備えており,デジタルカメラで撮影した画像をアルバム化して閲覧したり,電子メールの受信簿やアドレス帳を個人ごとに管理できる。インターネット機能では,HTML 3.4相当のWebブラウザと電子メール機能を搭載している。 主な仕様は以下の通り。
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