@niftyとSo-net、eコマースで提携――“その次”は?@niftyとSo-netが、eコマースで提携した。両社の決済手段も共通化される予定というが、さらなる提携の可能性はあるのだろうか
ニフティとソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)、キュリオシティの3社は9月4日、eコマースで提携すると発表した。3社のショッピングモールで横断的な商品検索サービスを提供するとともに、決済手段も共通化して“水平型eコマース市場”を創造するのが狙い。
左から、SCNの山本泉二社長、ニフティの古河建純社長、キュリオシティの西澤泰夫社長 提携により、10月16日からShopping@nifty、So-net e-Mart、Shop@Curioの3つのショッピングモールで、共通の商品検索サービス「ショッピングサーチ」が展開される。この検索サービスは、富士通および富士通研究所が@niftyの商品検索サービスを拡張したもの(別記事参照)。検索エンジンのロボットは、毎日各モールに出品されている商品を自動収集する。 ショッピングサーチを提供するモールの加盟店舗は、一商品あたり10円程度の“サーチエンジン運用費”を支払う。現在の登録商品点数は50万点で、今年度末までには300万点の規模まで拡大したいという。 「今週から、ほかのショッピングモールにも加盟をよびかけている。既にhi-hoショッピングアベニューが参加を表明したほか、BIGLOBE、ぷららといったISPにも話は持ちかけている」(ニフティ古河社長)。 発表では、2003年度上期にもソニーコミュニケーションネットワークの「Smash」、ニフティの「iRegi」の両決済手段を共通化することも明らかにされた。現在、Smashに対応しているオンライン店舗は1400店、iRegiは460店。 「いずれかの決済手段に登録しているユーザーは、対応店舗が増えて利便性が増す。ただし、両サービスを“統合”して1つにする、というわけではない」(SCN)。
SCNとニフティといえば、以前に買収報道もあって注目された組み合わせ(記事参照)。ISP連合「メガコンソーシアム」(記事参照)発足など、ISP業界の勢力図が変わりつつある中、両社の距離感は気になるところだ。 しかし、ニフティ古河社長、SCN山本社長はそろって慎重な姿勢を保つ。「今回の提携は、eコマースに限ったもの。それ以上でも、それ以下でもない。メガコンソーシアムのことも、特に意識していない」(ニフティ古河社長)。 現時点で、決済インフラのシステムをどう構築するかは未定。「2003年度上期といっても、来年9月まである。詳細はそれまでに調整したい」(SCN)。 とはいえ、「囲い込みでなく、オープンな市場を水平展開する」という発想は、メガコンソーシアム設立の主旨と重なる部分もある。ブロードバンドでビジネスを成立させるため、各ISPはスケールメリットを追求し、再編を模索し続けている。
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