ニュース 2002年9月19日 00:44 AM 更新

踊るブロードバンド? CEP TVってナンだ

キャッチコピーは「ブロードバンド&クラブコンプレックス」。そんな耳慣れないサービスを、アットネットホームが提供しようとしている

 ブロードバンドとクラブ。一見して接点のない両者だが、アットネットホームではこれを結び付けた。

 同社は9月から、ブロードバンドコンテンツとして「音楽チャンネル」をスタート。これに伴い、クラブイベントを開催してその様子を映像配信するコンテンツ「CEP TV」を、会員向けに提供する(プレスリリース参照)。現在はトライアル期間として、報道関係者などを招いてのクラブイベントを実施中。10月より、一般ユーザーを交えた本格サービスを展開する見込みだ。

 現地で、アットネットホームの音楽ビジネスエグゼクティブ・プロデューサー、竹中禎一氏に、コンテンツとしてのコンセプトを聞いた。


この日会場となったSECOBARは、明治通り沿いにある。思いのほか小さな店構えで、中は薄暗い


ネオンの光に浮かび上がる、竹中プロデューサー。同氏はエム・ティー・ヴィー・ジャパン立ち上げにも関わった人物だ

 竹中氏は、CEP TVは海外でもトレンドとなっている“カフェ、ラウンジ系”のクラブイベントだと紹介する。

 「ヴェルファーレのような大きなハコ(ライブハウス)で、ティーンがトランス、パラパラを踊るというのではない。25才以上の社会人――いわばCATVに加入する世帯主を対象にした、大人のイベントになっている」(同)。

 イベントは3台のカメラで収録され、編集作業をへて、350Kbpsのビットレートで配信される。内容は当日のダイジェストや、演奏したアーティストへのインタビューなど。ユーザーはこうした映像を視聴するだけでなく、リアルの世界でも自らクラブに足を運ぶことで、よりコンテンツを楽しむことができる。

 竹中氏はこれを、「客もコンテンツの一部」と表現する。リアルとオンラインの世界を連動させて、一種のコミュニティを形成したいとした。

 「単に音楽を流すだけでなく、アート、ファッションも含めた、ライフスタイルを提案するようなコンテンツにしたい」(同)。


会場で、アットネットホームの廣瀬禎彦社長を発見! アルコールも入って、ご機嫌のようす。実は廣瀬社長自身、クラブイベント好きで、自らプロデュースすることもあるほどという。「CEP TVは、自分の遊びを仕事にしただけ」(笑)

肥大化した音楽業界への一石

 竹中氏は、CEP TVが音楽業界の抱える“問題”の解決策になる可能性もあると話す。

 同氏は、昨今の音楽業界がCD売上の減少に悩まされていると指摘する。「ティーンが携帯電話に料金をとられていることもあって、音楽業界は行き詰まりつつある。一方で、音楽業界はメーカー、プロダクション、代理店といった関係にとらわれ、(現状に対応できる体勢へと)シフトしていかない」(同)。

 しかしCEP TVなら、コミュニティ相手にターゲットを絞って、低コストかつ効率的なプロモーションが可能になる。サイトを視聴するユーザー限定で、シークレットライブを開催するといったことも容易だ。新人アーティストを発掘した場合は、キャラクター商品などの別のビジネスにつなげることも考えているという。

 「(プロモーション費用として)5億円かけてCDが1万枚売れました、では失敗。だが、CEP TVで200万円かけて、1万枚売れたのならOKだろう」(同)。竹中氏はCEP TVが、“新たなメディアシステム”としての可能性を持つと強調した。

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[杉浦正武, ITmedia]

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