ニュース 2002年10月4日 08:15 PM 更新

“コスプレ”はブロードバンドで発展する?

コスプレ業界は、インターネットというメディアを得て拡大しつつあるという。コスプレ関連コンテンツを提供する、itv24.comに聞いた

 人気を集めるブロードバンドコンテンツとは何か? と考えた時、いくつか答えがある。「頻繁にインターネットを利用する視聴者層に、訴求できるもの」という回答も、その1つ。この条件にあてはまるのが、コスプレコンテンツだという。

 コスプレ専門番組「MoeTV」「コスプレクイーンズ」などを提供するインターネット放送局「itv24.com」で、担当者にコンテンツ提供の狙いを聞いた。

特定の「コスプレイヤー」HPにアクセス集中

 itv24.comでコスプレ関連の番組制作を担当し、itv24.com運営会社の社長でもある加藤敏男氏は、「サイト内でコスプレ番組をやる理由は単純」と話す。

 「コスプレが好きな人は、インターネット利用者が多い。地上波放送などではなかなか手に入らない情報を、ネットで収集している」。しかし、現状ではコスプレ関連サイトはほとんどが写真中心で、動画は少ない。「それなら、ムービーがあったほうが表現力が高いだろう」(同)ということで、番組制作を始めたという。

 もともと、コスプレをする人間(コスプレイヤー)たちは、リアルの世界でコスプレを楽しんでいた。彼らは一般に、各地で開催されるコスプレイベントに思い思いの衣装で出かけては、コスプレイヤー同士の交流を楽しむ。年に2回、東京ビッグサイトで開催される同人誌即売会『コミックマーケット』が、大規模な催事となっている。

 こうしたコスプレイヤーたちは、インターネットがまだないような時期から存在しており、「当時からほかのコスプレイヤーをひっぱるような“カリスマコスプレイヤー”も存在した」(某コスプレイヤー)。

 だが、最近ではブロードバンドの普及もあって、その活動内容に若干の変化も生じてきた。各コスプレイヤーが自分のホームページを持つようになり、その中で特定のホームページにアクセスが集中するなど、ネットコミュニティが形成され始めているようす。

 「『コスプレクイーンズ』などで進行役をやっている“ちゃぷ”(インタビュー参照)は、趣味からコスプレを始めたいわば“素人”。しかしそのホームページには、1日2000ヒットが集まる状況だった。先日はイベントで韓国に出かけたが、向こうにもファンがいるようだ」(加藤氏)。同社はその後、ちゃぷさんにコンタクトをとり番組出演を要請。今年夏頃には事務所契約を結び、肖像権管理などを行っている。

“リアルマーケット”への誘致も

 番組では、衣料の企画、販売を手がける企業のコスパが、衣装協力を行っている。同社は番組の企画、スポンサー誘致やビジネスアライアンス構築なども行っており、いわば総合的なプロデュース担当だ。

 同社の事業推進部マネージャー、鈴木睦夫氏は、番組配信の狙いについて、新しいコスプレイヤーを増加させることだと話す。

 「コスパは、ゲームやアニメのキャラクターのコスチュームを、“公式に”版権を取得して開発する数少ない企業。衣装に原作者の監修も入っており、『原作では後ろ姿が登場しないが、どう設定したらよいか』といった打ち合わせもしている」(鈴木氏)。コスプレイヤーの間でも、“コスパの衣装は本物”として認識してもらっているという。

 コスプレイヤーが増えれば、当然ながら同社が狙う市場のすそ野が広がることになる。「コスプレクイーンズ」では毎週、新人コスプレイヤーの女の子をスタジオによんで、紹介するといった試みも行っているが、これもネットのコミュニティ性を高め、市場の盛り上げを狙ってのこと。

 鈴木氏は「いずれこの番組に出ることが、コスプレイヤーの中で話題になるような、そんな場を提供できれば」と話した。

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▼ itv24.com

[杉浦正武, ITmedia]

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