リビング+:ニュース 2003/08/07 21:31:00 更新


日立、ネット家電向けオンラインサービスを年内開始へ

日立ホーム&ライフソリューションは、ホームネットワークを活用した「生活サポートサービス」を年内にも開始すると発表した。年度内をメドに6種の「エコーネット」対応家電をラインアップに加え、リモート操作や遠隔監視といったネットワークサービスを提供する計画だ

 日立ホーム&ライフソリューションは8月7日、ホームネットワークを活用した「生活サポートサービス」を年内にも開始すると発表した。同社は、松下電器産業と提携して「エコーネット」対応の白物家電や住宅設備機器を開発してきたが、年度内には一通りのラインアップがそろう見通し。これら製品の登場に合わせて各種のネットワークサービスを提供するため、業種を問わずパートナーを募るのが発表の主旨だ。

 日立が今年度中にリリースする計画のネット家電は、洗濯乾燥機、エアコン、オーブンレンジ、照明器具、ヒートポンプ式給湯器、センサーの6製品。いずれもエコーネット準拠の特定省電力無線を介してネットワークに参加できる。無線インフラで宅内の白物家電を制御し、かつインターネット経由でサーバに接続して、家電のリモート操作や遠隔監視といったサービスを提供する計画だ。

 ただし、エコーネット家電はそのままインターネットに繋がるわけではない。そこで日立は、エコーネットとIPネットワークを仲介するゲートウェイとして“通信アダプター”を用意する。通信アダプターはイーサネットポートを搭載し、インターネット経由で日立の情報センターと接続。これを24時間通電しておけば、パソコンが立ち上がっていない時でも家電機器の監視や外部からの家電リモート操作が行える。同様に、宅内でエコーネット家電を操作するためのリモコンも用意した。

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通信アダプターは、SHマイコンとμITRONの組み合わせ。4個の「ワンタッチボタン」とLEDを搭載する。本体サイズは48(幅)×170(奥行き)×150(高さ)ミリ

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リモコンは特定省電力無線を介して一度に最大8台の家電を同時にコントロール可能。9個の「ワンタッチボタン」を備えている

白物家電向けネットサービスの姿

 日立が提供するネットワークサービスのキーワードは“便利・快適・健康・安全”。具体的には、ホームオートメーションやホームセキュリティを提供する「生活サポート」、暮らしに役立つオンラインコンテンツの「情報サポート」、そして家電の「メンテナンス・サプライのサポート」という、3分野のサービスを予定している。

 生活サポートは、家電をネットワーク化することで実現する機能だ。リモコンや通信アダプターが備える「ワンタッチボタン」1つで、例えば外出前に複数のエアコンや照明器具を一括オフしたり、帰宅時にリビングルームとキッチンのエアコンや照明のスイッチを一度に入れるといった「グループ操作」が可能になる。なお、グループ操作の設定はパソコンで行うが、これは「サービスは常時接続環境が前提のため、購入層はまずPCユーザーだと想定している」(日立)ため。

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日立が想定するホームネットワークの概要図。情報の入力や設定には、手持ちのパソコンを使う(クリックで拡大)

 このほか、子どもが帰宅したことを両親にメールでしらせる「お知らせ」機能や、携帯電話で家電をリモート操作する機能も提供。将来的には、セキュリティ会社との連携による自宅の見守り・連絡サポートや、健康機器メーカーと連携したサービスなども検討していく予定だ。

 情報サポートは、家電のマニュアルや暮らしに役立つ「くらしのヒント」を提供するオンラインコンテンツサービス。情報サービス会社と連携し、ユーザー個々のニーズに合わせてカスタマイズした情報源とすることも可能だ。日立は、8月20日から同社のホームネットワークシステムを体感できるデモルームを設置し、業種を問わずパートナー企業への働きかけを行っていくという。

 メンテナンス/サプライ・サポートは、家電製品の消耗品交換時期を告知するサービス。必要になった消耗品は、日立のインターネットショッピングモール「ホラソ.com」から購入できるようになる。

松下製品との接続性は確保

 一方、開発パートナーの松下電器産業は、既にパナホームを通じて「ハウスルーネット」を製品化済み。また、家電の遠隔操作やセキュリティサービスを提供する「くらしネット」を9月に発売する予定だ。

 さまざまなサービスを可能にする白物家電ネットワークだが、他方で家の中にある家電を特定のメーカーに統一しているという家庭は少なく、メーカー間、製品間の相互接続性が重要になる。もちろん、そのために業界統一規格として進められてきたエコーネットだが、他社製品が混在しても支障なく動作するよう、細かい部分まで仕様を統一しておく必要がある。

 「アーキテクチャはオープンのため、機器やサービスの追加が容易だ。将来、日立製品と松下の製品が混在した場合でも、システムが問題なく稼働するように、機器と“通信アダプター”間の通信方式や機器制御プロトコルは共通の仕様とした」(日立)。東芝など、ほかの家電メーカーの動向も気になるところだ。

 なお、日立は9月末に組込み用の“エコーネット通信モジュール”のサンプル出荷を開始する。モジュールを他社にも供給することで、エコーネット対応家電のすそ野を広げる考えだ。

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関連リンク
▼ニュースリリース(日立)
▼ホラソ.com

[芹澤隆徳,ITmedia]



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