ビジネスで使うプリンタをカタログスペックと○×表だけで選んでいませんか? スペックだけではなく、こんな隠れた「こだわり」がうれしいんです。6年連続顧客満足度1位はダテじゃない!
「富士ゼロックス」と言えば、思い浮かぶのはオフィスに鎮座する「複合機」ではないだろうか。実はその富士ゼロックスは、複合機だけでなくプリンタも販売しており、信頼性の高さ、性能を受け継いだ製品を作り出している。
調査機関であるJ.D. パワー アジア・パシフィックが2015年5月に行った調査では、富士ゼロックスはカラーコピー/カラープリンタにおいて、これまで6年連続で「顧客満足度第1位」をキープし続けている。(J.D.パワー アジア・パシフィック社 プレスリリース)
その背景には、カタログスペックの高さだけではなく、そこには表れにくい「隠れたこだわり」があるという。早速、そのこだわりを中心に、2015年11月に発売された新製品「DocuPrint C3450 d」を紹介しよう。
一時期、コストカットの矛先は「カラー印刷」に向いていた。しかし、客先で渡す資料がモノクロでは表現力に問題があり、それだけで営業活動に支障が出るといっても過言ではないだろう。そのような状況であれば、コストだけでなく「品質」にも目を向けるべきだ。表現力のある営業資料が、企業の業績を左右する重要なものになるからだ。
複合機などで「プリント」に注力する富士ゼロックスが作り出した新製品「DocuPrint C3450 d」は、2010年に発売されたC3350の完全後継機として開発された、毎分30枚以上のスピードを持つ「最もオフィスに求められる性能」をカバーするプリンタだ。
まずはその性能をチェックしよう。端的にいえば、これまでの製品で受け入れられていたところをそのままに、パワーアップしたというのが結論だ。本体をさらに小型化し、省エネにも優れる製品に仕上がっている。
DocuPrint C3450 dの主な基本性能 | |
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印刷スピード(A4) | カラー 32枚/分 モノクロ 32枚/分 |
ウォームアップタイム | 15秒以下(リカバリータイムは12秒以下) |
ファーストプリント | カラー約9.9秒、モノクロ約8.3秒 |
本体設計 | 幅499.5mm×奥行き538mm×高さ422mm(A4使用時) |
給紙容量 | 標準:495枚(標準カセット305枚+手差しトレイ190枚)最大:2505枚(オプション追加時) |
TEC値 | 1.3kWh以下 |
省エネ設計 | EA-ECOトナー採用、トナー節約機能搭載 |
耐久性 | 90万ページまたは5年の早い方 |
特長 | ICカード対応、ApeosWare Management Suite対応、SupplyMonitor対応、Denshi-Pen/アノトデジタルペン対応(Anoto Qualified Printer認定機) |
希望小売価格 | 17万8000円(税別) |
ここでの注目は、ランニングコストを決める「TEC値」などのエコ性能だ。TECは「Typical Electricity Consumption」(標準的な消費電力)で、単位は1時間当たりの消費電力量である「kWh」(キロワットアワー)で示される。ほとんどのプリンタメーカーはこの数値を下げるため、できる限りのことをし尽くしている状態だが、カタログスペックを死守するあまり、TEC値は低いものの「スリープ状態からの立ち上がりに時間がかかる」など、利便性を犠牲にしている場合もある。
富士ゼロックスのDocuPrint C3450 dはリカバリータイムがわずか12秒。普段はTEC値通りエコな状態をキープしつつ、PCから印刷指示を出してプリンタまで歩く時間で復帰、印刷開始となる。この点は使ってみないと分からないことが実は多い。カタログスペックではなく、使った人からの評価「顧客満足度」としてしか表れないポイントなのだ。
もちろん、印刷そのもののコストとしては、カラー10.9円、モノクロ2.7円と低く抑えられている。耐久性も90万ページの印刷と、長く使えることもポイントだろう。
その他にも気を付けたいのは「設置面積」だ。これもカタログスペック上大変分かりやすい数字として見られる。DocuPrint C3450 dのサイズはそもそもコンパクトなのだが、さらに注目したいのは「メンテナンス時に必要なエリア」の小ささだ。
プリンタには設置面積だけでなく、給紙、排紙で必要な空間、そして紙詰まりを起こしたとき、カバーを開けてメンテナンスするための作業空間が必要だ。実はこのために必要な空間はカタログには掲載されていないことが多い。
DocuPrint C3450 dの場合、設置さえしてしまえば「前面だけで作業ができること」を目指して設計が行われている。これまでのように何かあったら裏側に手を伸ばしてカバーを開けて……というようなことはなく、給紙、メンテナンスも前面から簡単に行える。
プリンタによっては、紙詰まりを起こすとトナーやドラムまで全部外さないとメンテナンスができないなど、トラブル時の手順が複雑なものもある。これは実際に使う人のことを最初から考えているかという「設計思想」が反映される部分。実はこれこそが、富士ゼロックスのプリンタが選ばれているポイントなのだ。
その他にも、このクラスのプリンタを印刷機会の多い営業部の「島」に置くことを念頭に、「排気ファン」を廃していることもポイント。もしプリンタの横に座っていたとしても、熱気を受けることがない設計は地味ながらうれしい機能だ。
もう1つ、面白い機能を紹介しよう。プリンタを管理する総務部にうれしい「消耗品管理」機能だ。
プリンタはビジネスに必須の道具で、動いていて当たり前。トナーがないという状況を引き起こしてしまうと、従業員の不満度は計り知れないものになるだろう。総務部はいつ起きるか分からないトナー切れに対応するため、在庫を山のように積み上げてはいなかっただろうか。
富士ゼロックスはこの作業を軽減する。「SupplyMonitor」という無償のアプリケーションを使うことで、管理対象のDocuPrintのモノクロ/カラー消耗品の残量をリアルタイムに確認できる。
とはいえ、これだけでは当たり前の機能だろう。このSupplyMonitorの面白いところは、そこからワンクリックで該当のプリンタに対応した消耗品を、同社の運営するECサイト「イー・クイックス」から注文数量、金額に関わらず送料無料で発注ができる点だ。これであれば、間違って別の機種の消耗品を買ってしまうなどの間違いもない。しかも、午前11時までに注文すれば、即日配送も可能だという(一部地域を除く)。これであれば、いつ使うか分からないトナーの在庫のため、倉庫のスペースを確保する必要もなくなるだろう。
当然ながらプリンタには基本性能も必要だ。複合機で歴史を持つ富士ゼロックスのカラー印刷は「クオリティ重視」。標準設定のままで印刷してもカラー印刷のクオリティが非常に高いことに驚く。ランニングコストを更に下げる機能として、「トナー節約機能」が搭載されているため、トナーのコストをおさえつつ、表現力の高い資料作成が可能になる。
「やっぱりカラー印刷は高くてダメだ!」と思う経営者もいるだろう。例えば社内で使う文書ではカラーは禁止というポリシーを持っているようなところでは「カラーユニバーサルデザインプリント」が有効だ。
通常、カラーで作った資料を目立たせようとして赤い文字を設定すると、カラー→モノクロ印刷時に薄い文字色が出てしまい、逆に目立たなくなってしまうことがある。このカラーユニバーサルデザインプリントでは、赤い文字などの強調したい部分に自動で、網点または下線をつけることが可能だ。
富士ゼロックスの新製品はその他にも、同社のスキャナ「DocuScan C4260/C3210」をUSBで接続することでコピー機としても利用ができる。また、アノトペン対応のプリントアウトも可能など、細かな部分で気の利いた製品になっているといえよう。DocuPrint C3450 dはニーズの高い32枚/分クラスとして登場したが、エントリーレベルの製品「DocuPrint C2450」も合わせて販売を開始した。
例えば小売・流通業では、店内のPOPやプライスカードをオンデマンドで印刷することがあるはずだ。DocuPrint C3450 d/C2450は長尺用紙への印刷ができ、特に赤の発色に優れているので、プライスカードもきれいに印刷できる。また、コート紙や耐水紙などさまざまなメディアにも対応している。狭い店舗でも、前面から操作できるので現場で働く人にとっては嬉しい限りだ。
プリンタはほとんどの場合、一度導入したものを5年近く利用することになるだろう。そのため、スペックだけの比較ではなく、実際に使い込んだ結果の意見が重要だ。設置面積だけでなく「メンテナンス時に必要な空間面積」や、単なるスペック上のエコ性能だけでなく「エコとは何かを考えた設計思想」などまでチェックすると、よりよい「買い物」ができるだろう。
製品検討時には一度実機に触れて、ぜひ実際の印刷性能をその目で確かめてほしい。
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提供:富士ゼロックス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2016年3月24日