普段何げなく購入しているコンビニの唐揚げ弁当だが、その商品戦略の裏には緻密な売上・顧客分析があった。ご飯の量やおかずの種類を左右する最先端のデータ分析とは?
ローソンが発売している「これが からあげ弁当」。メインは4つの唐揚げだ。副菜に玉子焼きと切り干し大根が並び、ご飯の上にはゆかり(三島食品が販売する赤しその商品名)が振ってある。もし、店頭で見かけたら「いつもの唐揚げ弁当かな?」くらいにしか思わないだろう。だが、商品設計には「ローソン史上最高」と言ってもオーバーではないほどの緻密な売り上げ・顧客分析が反映されている。
「コンビニの売上・顧客分析」と聞くとどんなイメージを持つだろうか。レジで精算する際、店員が商品を一通りスキャンした後「20代男性」「30代男性」を意味するボタンを押す。すると、いつ、どこで、どの商品が、何個、どの商品と一緒に、どの属性の顧客に買われたかという情報が残る。顧客によってはポイントを獲得するためにカードを店員に渡す。すると、個人情報は特定されないが、コンビニはより詳細な顧客の属性や購買履歴を得られる。
ローソンではレジから得られるPOS(販売時点情報管理)データと、PontaもしくはNTTドコモの「dポイント」のID情報を組み合わせた「ID-POSデータ」に基づいた商品開発を推進している。
やや前置きが長くなったが、「これが からあげ弁当」がどのようなID-POSデータ分析に基づいて開発されたのかを紹介しよう。今回、商品開発をID-POSデータの面でサポートした経営戦略本部次世代CVS統括部マネジャーの小林敏郎氏に話を聞いた。
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