え!? まだ使ってないの? ベストセラー『RPAの威力』を読み解く導入して成果を出す企業が急増中

RPAをバックオフィス業務などに導入して成果を出している企業が増えているが、実際、どのように活用しているのだろうか。ベストセラー『RPAの威力 〜ロボットと共に生きる働き方改革〜』(日経BP社)から具体的事例を読み解いていく。

» 2018年11月01日 10時00分 公開
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 「RPAって聞いたことあるけど、まだ実際に使える段階じゃないんでしょ」

 そんな認識を改めさせられる書籍が売れている。2017年11月に発売された『RPAの威力 〜ロボットと共に生きる働き方改革〜』(日経BP社)は、何度も増刷を重ねているだけでなく、Amazonの「情報・コンピュータ産業」のカテゴリーで1位となっている(18年10月24日時点)。

 本書はアビームコンサルティングの社員がRPAの“そもそも”から、実際の導入事例までを紹介するものだ。大きな特徴は、大和ハウス工業やNECマネジメントパートナーといった8社が、どのような業務改善にRPAを活用しているのかということを詳細に解説している点だ。

 今回は、この書籍を読み解きながら、RPAが具体的にバックオフィス業務をどのように効率化させていくのかという点を解説していきたい。

photo 『RPAの威力 〜ロボットと共に生きる働き方改革〜』

RPAとはそもそも何か

 RPAとはRobotic Process Automationの略だ。『RPAの威力』では「パソコン上で人間が行っているさまざまな操作をロボットが記憶し、人間に代わって自動で実行する」と説明している。具体的なシーンに置き換えてみると、「複数のデータベースから特定の数字をコピー&ペーストする作業をロボットが記憶すると、その後は同じ作業をずっと行ってくれる」ということになる。ちなみに、ロボットといっても、アシモやペッパーのような実物のロボットではなく、ソフトウェア上のロボットのことを指す。

 ただ、注意しないといけないのは、現時点で利用できる範囲が限られることだ。同書では「あくまで人間の指示に従って作業を正確に実施できるアシスタントにすぎない。ロボットは『ある一定のルールが確立されている定型的な業務』や『大量のデータを扱うため長時間かかる業務』において、正確性や処理速度を発揮することができる分野に適している」と指摘している。

RPAはどんなふうに役立つのか

 RPA導入の一番分かりやすいメリットは、人件費の削減だ。バックオフィス業務における単純作業をロボットが代わりに行ってくれるので、社員の残業時間を減らせる。また、これまで外部のスタッフ(派遣社員など)に依頼していた単純作業をロボットに置き換えることも想定できる。さらに、一度ロボットを導入してしまえば、人間と違い、24時間働いてくれるので、使えば使うほどお得になる。

 データの収集や入力といった単純作業から社員が解放されるので、データの分析や企画立案といったよりクリエイティブな業務に集中できるメリットもある。営業部門の業務に適用すれば、顧客への訪問回数を増やすことにつながる。つまり、他社より早く業務の自動化に成功すれば、競争上有利になるのだ。

photo 【イメージ】RPAが働き方を変える(写真提供:ゲッティイメージズ)

日本企業で広がる導入事例

 では、RPAはどのような企業で、どのように使われているのだろうか。同書で紹介されている事例をいくつか挙げてみよう。

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