売上が伸びても「成長できない」のはなぜ? 会社のお金が見える「キャッシュフロー」の考え方

売上も利益も順調に伸びているはずなのに、支払いや投資の資金がない……。“黒字倒産”の危機が迫る前に、頭に入れておかなければならないのが「キャッシュフロー」だ。どのように経営に役立てればいいのだろうか。

» 2019年04月17日 10時00分 公開
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 売上も利益も順調に増えている。この調子で事業拡大していけそうだ! ……そう思いきや、実は毎月の支払の状況はギリギリ。投資に回す資金がほとんどない。これでは成長どころか、事業を継続していくことも大変だ……。

 こういった状況に陥ることは、決して珍しくない。最悪の場合、“黒字倒産”してしまう可能性もある。そうならないために頭に入れておかなくてはならないのが「キャッシュフロー」、つまり、資金の流れだ。

 では、どのようにキャッシュフローを把握し、経営に役立てればいいのか。ICSパートナーズが提供する戦略情報会計システム「OPEN21 SIAS」には、キャッシュフロー経営をサポートする機能が備わっている。キャッシュフローの考え方や同社のソリューションの特長について、峯瀧健司社長に聞いた。

photo (画像提供:ゲッティイメージズ)

収益が増えていても「お金がない」状況に陥る理由

――企業経営においてキャッシュフローが注目されるようになりました。なぜキャッシュフローが重要なのでしょうか。

photo ICSパートナーズの峯瀧健司社長

 どれだけ売上があって、利益が出るのか。その考え方に基づく損益計算については、どの企業も関心が高いと思います。ですが、それだけではだめなのです。

 なぜなら、会計基準に基づく損益は「発生主義」だからです。それは、取引が成立した時点で売上を立てる、ということです。ところが、実際には「商品は渡しているけれど、代金はまだ受け取っていない」という状況が起こります。

 売上が計上されていても、まだ回収がない場合、お金が実際に増えているわけではありません。特に、商社・工事業・不動産業など、高額の取引がある企業では、損益計算の数字と実際に手元にあるお金の差は大きくなります。また、減価償却費を含めた固定資産の取引も大きな影響を与えます。だから、損益計算だけでは不十分という考え方なのです。

 それに対して、キャッシュフローの考え方は「現金主義」。実際の収入や支出などの記録です。商品を製造して販売しても、代金の回収が遅ければ手元資金は増えません。実際にキャッシュが手元にあって初めて次の投資や仕入れができます。「今はお金がないけど、本当はある」と主張しても、買い物はできませんよね。だから、キャッシュフローを管理することが求められているのです。

――資金がショートしてしまうと、会社の存続も危なくなってきます。

 利益が出ていても倒産、ということもあり得ます。支払い能力がなければ、金融機関も取引してくれません。納税資金さえも借り入れに依存する企業もあります。反対に、業績が好調でなくても、資金が潤沢にあれば信用力も上がり、新たな投資が可能になり、ビジネスチャンスの拡大につながります。

 前述のように、資金を管理することは、経理部門にとって、会社を守り、成長を支える最重要業務の一つです。

 欧米の大企業はキャッシュに対する意識が高いと言われています。在庫を極力持たず、代金回収も早い。確実で、効率的なビジネスを展開しています。

お金の出入りが一目で分かるようにするためには?

――キャッシュフローはどのように管理すればいいのでしょうか。

 上場企業では、開示用にキャッシュフロー計算書の作成が義務付けられています。キャッシュフロー計算書は、本業に関わる資金収支を示す「営業活動によるキャッシュフロー」、設備投資などによる「投資活動によるキャッシュフロー」、借入金などを表す「財務活動によるキャッシュフロー」の3つのカテゴリーに分けて記載します。

 多くの会計ソフトには、キャッシュフロー計算書の作成機能が搭載されています。ただ、それは作成が容易な間接法キャッシュフロー計算書です。

――では、「OPEN21 SIAS」がキャッシュフロー管理に役立つ理由とは? どのような特長があるのでしょうか。

 特長的な機能は4つあります。まず、キャッシュフロー管理帳票を「直接法」で作成できるという点です。

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