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» 2019年05月07日 10時00分 公開

完全残業ゼロ:ブラックから“超ホワイト”に変身した会社が大切にする「改善の4ステップ」と「業務改善チーム」の全貌

長時間労働と高い離職率に悩まされてきた会社が、残業ゼロの“超ホワイト企業”に生まれ変わった。その会社が大切にしている「改善の4ステップ」と「社員が専任で取り組む業務改善チーム」とはどのようなものなのか。

[PR/ITmedia]
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 2006年に創業してからずっと長時間労働と高い離職率に悩まされてきたシステム開発会社「アクシア」(東京都千代田区)は、12年10月から完全残業ゼロを実現し、現在まで継続している。

 背景にあったのは、常に業務改善を続けるさまざまな仕掛けだった。典型的なブラック企業だった同社は、どのようにしてホワイト企業に生まれ変わったのだろうか。ポイントは「改善の4ステップ」と「社員が専任で取り組む業務改善チーム」であり、どんな仕事にも応用できる要素が多い。どのように取り組んでいるのか、同社の米村歩社長に話を聞いた。

残業が常態化していた背景

 なぜ、創業当初のアクシアはブラック企業だったのだろうか。まずは、IT業界の仕組みについて簡単に解説しよう。

 ある企業がシステム開発をA社に発注したとする。A社はさらにB社やC社へと発注を繰り返す。こうして「多重下請け構造」が出来上がる。下請け・孫請け企業に属するエンジニアは開発プロジェクトチームに出向し、常駐開発を行う。

 この仕組みにはさまざまな問題がある。常駐開発するエンジニアには自社に対する帰属意識が芽生えず、技術の蓄積も難しい。何度も発注を繰り返すなかで、中間搾取が行われてしまい、エンジニアに十分な報酬が支払われない。そして、請負契約を結んでいるにもかかわらず、派遣先の企業で指揮命令が行われるという「偽装請負」の温床にもなっている。エンジニアのスキルが不十分で、チームワークも機能しにくく、顧客の無理な要求をうのみにする企業も多いことから長時間労働が蔓延(まんえん)しやすい環境でもある。

 アクシアはこうした多重下請け構造の中で、常駐開発をメインにして創業した。しかし、米村社長は現状のビジネスモデルには未来がないと判断。企業から直接システム開発の発注を受ける受託開発へと転換を図った。

 しかし、社員は毎日終電まで働き、休日出勤も当然という状態だった。常に疲労している状態で働いていたので提供するサービスの質も低下。顧客からのクレームに悩まされていた。

 厳しい労働環境に絶望して社員は次々と会社を去った。社員の採用費用がかさむだけでなく、満足な利益を出すことも難しかったという。

重要な社員の退職願で「残業ゼロ」を決意

 そんなある日、ブラックな環境に絶望したある社員が米村社長に退職願を提出した。その社員は、ある重要な案件を任されていたため、米村社長は何としても引き留めたいと考えた。しかし、その社員だけの残業を減らしても、他の社員はどう思うだろうか? 悩んだ末、米村社長は「明日から完全に残業をゼロにする」と宣言し、12年10月から午後6時に社員を強制的に退社させるようにした。

 当初は「自分のペースで自由に働きたい」「今日中にしないといけない仕事がある」といった声が社員から出た。しかし、残った業務は米村社長と専務が全て引き受け、帰らせるようにした。

 社員を強制的に退社させる一方、同社が積極的に取り組んだのは徹底した業務の効率化だ。この取り組みは「仕事の見える化」「無駄な仕事の廃止」「仕事の自動化」「仕事の標準化」の4ステップで行われた。

 どのようにして行うのか、順を追って説明しよう。

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