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» 2020年02月13日 10時00分 公開

小売業界の課題をオンデマンド志向で解決 DaaSビジネスに参入した菱洋エレクトロの挑戦

半導体商社として知られる菱洋エレクトロがPCをサブスクリプションで提供するDaaS事業を開始した。

[ITmedia]
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 多くの企業でIT部門/担当者の過負荷が問題になっている。従来型のPCの運用管理は、ハードウェア、OS、ソフトウェアそれぞれサポート期限が異なるなど運用管理が煩雑で、トラブル時の保守対応もせねばらない。

 企業やIT部門が対策すべき課題はそれだけではない。働き方改革、テレワークへの対応、業務効率化、Windows 10の更新サイクル、ソフトウェアのSaaS化トレンドなど、社会状況の変化やテクノロジーの進化に伴い、向き合うべきIT課題は山積みだ。

 こうしたIT部門/担当者の負荷軽減とIT課題を効果的なソリューションとして注目されているのが、DaaS(Device as a Services)。「PCを資産として所有するのではなく、サービスとして利用する」というコンセプトに基づくスタイルだ。

 半導体商社として高い実績をもつ一方、業務指示コミュニケーションツールの「WOMS」で注目を集める菱洋エレクトロも「RYOYO DaaS」としてDaaS事業を展開している。半導体、部品の代理店というイメージが強い同社がDaaSを展開する背景や、RYOYO DaaSの特徴について、同社ソリューション事業本部の中村氏と山口氏に聞いた。

半導体商社として長い実績を持つ菱洋エレクトロにインタビュー

流通小売業界向けシステム「WOMS」で注目を集める菱洋エレクトロ

―― 菱洋エレクトロの事業概要を教えてください。

中村 当社は半導体や部品、IT機器の商社として長く実績があり、Intelや日本マイクロソフトとも長くお付き合いさせていただいています。特にIntelとは国内初参入以来、最も古い代理店としてパートナーシップを築いています。

 半導体からデバイス、OS、プリンタなどの周辺機器、サーバ、ワークステーションまで、顧客のニーズや時代のトレンドに応じて取り扱い商品を拡大してきました。近年はIoTやソリューション事業にも力を入れています。独自で開発した「WOMS」というツールがご好評いただいています。

―― 「WOMS」というのはどういうツールなのでしょうか。

山口 流通小売業界向けの業務指示管理ツールです。もともとはドラッグストアを経営する企業に向けて作ったオンプレミスのシステムだったのですが、共通した課題を抱えている企業が多いことから、SaaSとして提供を始めました。小売業界特有の事情である業務指示の発信と受信、実施確認などといった業務指示の管理にフォーカスしており、店舗側は、業務指示の整理、期日や優先順位の管理ができます。本部側は、出した業務指示が開封されたか、実施されたかどうかがすぐに分かる仕組みです。

菱洋エレクトロ ソリューション事業本部 山口純氏

―― 業務指示というのは具体的にどんなものなのでしょう?

山口 店舗のレイアウト変更、ポスター掲示、特設売り場を作ってのキャンペーンの展開などですね。ドラッグストアの事例でいいますと、薬、化粧品、生活用品など扱われる商材が多いうえに、薬については法規制など絶対に守らなければならないルールもあります。さらに化粧品などはメーカー側のプロモーション競争も激しいため、連絡事項が多いという事情がありました。

―― そういった業務指示をメールでやりとりすることとの違いは?

山口 店舗には本部以外からのメールも大量に届きますし、本部からのメールでも業務指示とそうでないものがあります。その中から業務指示を抽出して内容を確認し、さらに優先順位や期日を含めてタスクを管理・報告する作業だけでもかなりの時間をとられ、本来の店舗業務の時間が圧迫されていました。タスク管理の難しさから実施漏れ、機会損失につながってしまっていたと聞いています。

 また、発信側にしても、メールでは出した指示が開封されたことや実施されたことを確認する手段がありませんので、電話確認などの必要性も発生して効率が悪かったと聞きます。また、多数の店舗から指示に対して問い合わせなどの返信が寄せられると管理が煩雑になります。

―― そう聞くと確かにメールでは効率が悪いですね。

山口 WOMSでは、発信側、受信側ともに業務指示に必要な要素は全て一元管理できるようになっています。発信側は、出した業務指示と実施率が一覧できて、さらに店舗個別の情報にアクセスして各店舗の状況が確認できます。アンケート機能も用意していますので、必要備品、意識調査など、店舗側からの回答が必要な調査なども効率的に行えます。また、店舗から上がってくるデータの集計や分析業務にも利用できます。受信側は、業務指示と優先順位が一覧できるだけでなく、カレンダー表示で期日ベースでの管理も可能です。

―― 導入された企業の反応はどうでしたか?

山口 本部側からも店舗側からも業務指示の管理が非常に楽になり、生産性が向上したと喜んでいただいています。小売業は各店舗の足並みをそろえる必要もあってIT化を進めるのが難しい状況でもあったのですが、シンプルなシステムなので、ITに詳しくない店長の方でも抵抗なく導入して使えているとご評価いただいています。

―― 流通小売業向けということですが、他の業界でも利用できそうですね。

山口 もちろんです。小売に限らず、多店舗、多拠点で展開されているような業種にはお役に立てると思います。社内利用で、連絡事項の伝達などに活用されているお客さまもございます。ご興味を持たれた方はぜひお気軽にご相談いただければと思います。

オンデマンドでニーズに応えるための「DaaS」

―― PCをサブスクリプションで提供する「RYOYO DaaS」についても教えてください。どういった背景で始めたのでしょうか。

中村 WOMSが好評をいただいたことで、WOMSを使用したいのでそれを使うためのPCも一緒に用意してほしいというご相談をいただくようになりました。また、Windows 7のPCをリプレースしたいけれど専任の担当者はいないといったご相談もあります。こうしたお客さまのお困りごとの解決に最適なサービスは何か、ニーズに応えられるものは何か、と考えたところ、当社自身でDaaSサービスを用意したほうがよいだろうという結論に至りました。

菱洋エレクトロ ソリューション事業本部 中村亮一氏

―― RYOYO DaaSの特徴を教えてください

中村 サービスの内容自体は、DaaSとして標準的な内容かと思います。デバイス、OS、Office 365と一緒に、保守、運用管理などもまとめて月額課金のサブスクリプションサービスとして提供しています。

 独自の特徴としては、WOMSもその中に含めることでしょうか。WOMSの利用が前提のお客さまであれば、デバイスからソリューションまで、管理、サポートも含めてワンストップで当社でご用意できますので、IT担当者の方がいなくとも、適切なデバイスを適切な期間、適切なセキュリティ体制で利用できます。もともとがDaaSそのものを提供するというより、WOMSのような当社のソリューションと合わせて、お客さまの利便性、経営効率を高めるための選択肢として用意しているという側面が強いですね。

―― デバイスについてはどうですか?

中村 デバイスについて取り扱い機種はある程度の幅を持って用意しております。例えば、店舗のスペースがあまりないということでしたらタブレットPCといったように、お客さまの業務内容や事情に合わせて適したものをご提案させていただいています。お客さまのほうで特にお使いになりたい端末があれば、それについても柔軟に対応することが可能です。

―― 将来の展望などについて教えてください。

中村 当社が自社開発しているデジタルサイネージのDaaS化や、AI学習システムのDaaS版のようなものができないかと検討しています。後者に関しては、黎明(れいめい)期から長年取り扱いをしてきている半導体商社としての強みを生かせる分野でもありますし、まさにテクノロジーが日進月歩で、数百万円、数千万円規模の投資をしても1年後2年後には陳腐化しているような世界です。期間を決めてオンデマンドで提供できれば需要があるのではないかと考えています。

 当社は半導体などの“モノ”を売ることで実績を挙げてきた企業ではありますが、お客さまの求めるものが、モノからそれを含めたソリューションへと変化してきたことに伴い、当社も変化を続けています。モノを売ってきたことで得てきた知見など、当社の強みを生かしながら、RYOYO DaaS、WOMSも含め、お客さまにとって常により良いソリューションをご提供できるよう取り組んでまいります。今後ともどうぞよろしくおねがいします。

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